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ワーク・ライフの傾向と対策 vol.97

「休み方改革」進んでますか?

「働き方改革」は皆さんご承知だと思いますが、働き方改革と並行して「休み方改革」も進んでいることをご存じでしょうか。

内閣府では専門調査会として「休み方ワーキンググループ」を設置しています。厚生労働省では「働き方・休み方ポータルサイト」を通じて、時間外労働の削減や年次有給休暇の取得促進に関する情報発信を行っています。
「休む」ということは、単に平日の骨休めではありません。職場以外の時間を有効活用することで、職業以外の自分の柱を確立し、人生の充実につなげることができます。

働き方改革により、働き方が多様になる一方で、休み方も多様になっています。
たとえば、上記のポータルサイトでは、労働者の「特別な休暇制度」について紹介があります。

人々が健康で充実した生活を送るためには、有休の取得を推進することが大切なのは言うまでもありません。有休は法律で定められた休暇ですが、これに対し「特別な休暇制度」は、労働者の個々の事情に対応し、労使の話し合いにより休暇の目的や取得形態を任意で設定できる法定外休暇です。

具体的にどんな休暇があるのかといえば―

●病気休暇
治療を受けながら就労する労働者をサポートするために付与される休暇。
療養中・療養後の負担を軽減する短時間勤務制度等も考えられる。

●ボランティア休暇
労働者が自発的に無報酬で社会に貢献する活動を行う際に付与される休暇。
「社会貢献活動休暇」と呼ばれることも。

●リフレッシュ休暇
勤続3年ごとに5日間の休暇が付与されるなど、勤務年数の節目にあたって付与される休暇。

●裁判員休暇
平成21年5月より始まった「裁判員制度」において、労働者が裁判員等として活動する場合、必要な期間について付与される休暇。


いろいろありますね。
特別な休暇制度は、休暇の目的や取得形態を任意で設定するものなので、上記に限らず、独自の休暇を設定している企業もあります。

新しい休暇制度の中で、最近特に注目されているのが「サバティカル休暇」と呼ばれる休暇です。欧米で普及しているもので、長期勤続した社員に対して長期間の休暇制度が付与されます。使途に制限がないのが特徴で、語学留学や長期の海外旅行、大学の社会人教育プログラムの受講などに充てることが想定されています。
サバティカル休暇を導入することで、これまで退職しなければできなかったことを若いうちから経験できることは、非常に有意義だといえます。

多様な休暇制度は、今後ますます普及が進み、転職先選びの重要な視点になっていくと考えられます。
他方、「日本人は休み方が下手」としばしば言われます。休めるのはいいけれど何をしていいか分からない、ではもったいないですよね。
働く上でのスキルだけではなく、休暇を有効に使うスキルも上げていきたいものです。

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