ワーク・ライフの傾向と対策 vol.9
自然環境に恵まれていたり、生活費が安くすんだり、温かな人と人とのつながりがあったりと、地方への移住にはさまざまなメリットや魅力があります。最近では支援制度を設けて移住者の受け入れに積極的に取り組んでいる地方⾃治体が増えています。
3連載でユニークな支援制度を紹介します。
移住事業を重点政策と位置付けている北海道八雲町では、移住者が住宅を新築する場合、町有地の一部を無償譲渡する制度があります。なお同町は民放のテレビ番組で「10万円で暮らせる町」として紹介されたことから全国的に注目され、過去10年で51組114名の移住実績があります。
http://www.town.yakumo.lg.jp/modules/live/index.php
新潟県十日町市ではUターンのきっかけとして「同窓会」に注目。20代の若者10人以上で、市内で同窓会・同級会を開催する場合に補助する事業を行っています(市内在住者 1名につき1,000円、市外居住者1名につき3,000円)。さらに実際にU・I・Jターンした世帯には「定住支援」と「住宅支援」を合わせて最大200万円を補助する制度も。
http://www.city.tokamachi.lg.jp/page/page00000167.html
地域でとれたお米を移住者に贈るという取り組みもあちこちで行われています。代表的なのが、岐阜県飛騨市の「米10俵プロジェクト」。市外から飛騨市に転入し、住宅を新築または購入した世帯に、移住後10年間にわたって毎年米1俵をプレゼントします。
http://www.city.hida.gifu.jp/b_sougou/w_ijyukouryu/w_anki/hop_a_index.html
北陸新幹線金沢開業に沸く金沢からも近い石川県加賀市では、Uターン転職者に嬉しい制度が。市外からUターンして市内事業所に就職した人(20歳から40歳未満)と正規雇用した事業主に、それぞれ10万円、30万円の奨励金が支払われます。
http://www.city.kaga.ishikawa.jp/chiiki/shoukouroudou/jyakunennsyauturnkoyou.html
もちろんこれらはごくごく一部。移住先が決まったら、あるいは移住先を決めるために、自治体の支援制度をぜひチェックしてみてください。
一覧に戻る >