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ワーク・ライフの傾向と対策 vol.85

昭和生まれの働き方、平成生まれの働き方

「令和」の元号のもと、新たな時代がスタートしました。

さて、2018年の調査になりますが、ソニー生命保険株式会社が「平成生まれ・昭和生まれの生活意識調査」の結果を公開しています。
全国の平成生まれの男女(20歳~28歳の男女)と昭和生まれの男女(52歳~59歳の男女)を対象にインターネットリサーチで実施したもので、世代間の考え方が違いが浮き彫りになっており、なかなか興味深いものです。

働き方や職業観に関わる項目をピックアップして紹介しましょう。


【Q:幸せな人生を送るためには学歴が必要?なくてもいい?】

<平成生まれ>
「絶対に学歴が必要」40.8%
「学歴はなくてもいい」59.2%

<昭和生まれ>
「絶対に学歴が必要」51%
「学歴はなくてもいい」49%

昭和生まれにとって、学歴は就職時の強力な武器でした。
他方、平成はバブル崩壊後の時代。
学歴が良くても報われない人がいたり、学歴がなくても成功する人がいたりと、学歴が全てではなくなりました。


【Q:理想的な仕事とは給料が高い仕事?やりがいがある仕事?】

<平成生まれ>
「給料が高い仕事」56.7%
「やりがいがある仕事」43.3%

<昭和生まれ>
「給料が高い仕事」38.2%
「やりがいがある仕事」61.8%

平成生まれでは「給料」を、昭和生まれでは「やりがい」を選ぶ人がそれぞれ多数派となっています。
昭和40年代後半には、半ば私生活をなげうって仕事に打ち込むサラリーマンを指す「モーレツ社員」という言葉も生まれました。


【Q:残業が多い人は、頑張っている人だと思う?仕事ができない人だと思う?】

<平成生まれ>
「頑張っている人だと思う」60.1%
「仕事ができない人だと思う」39.9%

<昭和生まれ>
「頑張っている人だと思う」52.5%
「仕事ができない人だと思う」47.4%

残業をしている人を「頑張っている人だと思う」のは、平成生まれのほうが多い結果になりました。
働き方改革を経て、これは意外な結果かもしれませんね。


【Q:勤務先でのイベントは、積極的に参加したい?プライベートを大切にしたい?】

<平成生まれ>
「プライベートを大切にしたい」61.5%
「積極的に参加したい」38.5%

<昭和生まれ>
「プライベートを大切にしたい」71.3%
「積極的に参加したい」28.6%

こちらも意外ではないでしょうか。
仕事をプライベートをしっかり線引きするイメージがある平成生まれのほうが、職場のイベントに「積極的に参加したい」と答える割合が高くなっています。


【Q:同じ職場で長く働くことについて、できるならそうしたい?ステップアップのために転職したほうがいい?】

<平成生まれ>
「できるならそうしたい」67.8%
「ステップアップのために転職したほうがいい」32.2%

<昭和生まれ>
「できるならそうしたい」80.2%
「ステップアップのために転職したほうがいい」19.8%

これは予想通りですね。
昭和の時代は終身雇用が基本でしたが、平成に入ると働き方が多様化し、転職も当たり前に。今や新卒で入った会社で定年を迎える人の方が少数かもしれません。


いかがでしたしょうか。
この調査では、昭和生まれの中でも50代に年齢を絞っているので、30代、40代の方はまた感覚が違うかもしれませんね。

さて、令和の時代は、人々はどんな職業観を持って働き、生きていくでしょうか。
個人的には、仕事は楽しく幸せな人生を送るための「手段」であり続けてほしいと思っています。

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