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ワーク・ライフの傾向と対策 vol.74

「いい人」ってどんな人?

「少子高齢化」

報道で見聞きする以外に、実生活でもこの言葉を実感することが増えています。

当社の地元新潟では、2015年の人口が230万人のところ、2040年には179万人に減少すると推計されており、特に生産人口(人口のうち労働力の中核をなす15歳以上65歳未満の人口層)の減少が顕著です。

こうした世の中の流れにあって、各企業の人事担当者は「いい人がいればいつでも紹介してほしい」と皆さん口を揃えておっしゃいます。各社、慢性的な人材不足が続いていること、少子化が進んで新卒採用の見通しが立たないことから、チャンスがあれば人材を確保しておきたいとう思いをお持ちのようです。

この話をすると、「それほど引く手あまたなら、転職しようと思えばいつでも、どこにでもできるんじゃないか」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうとは限りません。
なぜなら、企業は「誰でもいい」のではなく「いい人が欲しい」のです。

では、企業が欲しがる「いい人」とはどんな人でしょうか。
私のこれまでの経験から考えてみました。

【1】柔軟な人
「いい人」は、特殊な専門性やずば抜けたスキルを持つ人材ではありません。
一般的な職種・ポジションで転職組にまず求められるのは、「いかにスムーズに業務・職場に慣れるか」です。新しい環境にすっとなじんでいける人柄、相手を見ながら適度な距離感、温度感でコミュニケーションが取れる才覚、そういった柔軟な要素を備えた人材が「いい人」だと考えます。

【2】向上心のある人
求められたことをきちんとこなせること。これは仕事の基本です。ただルーティンや単純作業であれば誰でもできます。あなたである必要性はありません。
仕事の幅を広げ、パフォーマンスを上げることに積極的に取り組める向上心のある人は「いい人」です。企業も選考の際にそこをしっかり見ています。

【3】仕事を楽しめる人
自分の仕事を楽しめる工夫ができる人は、自己コントロールができ、周囲にもいい影響を与えられる「いい人」です。
これは新卒組と転職組の違いでもあります。前者はまず「会社で働く」という価値観に慣れるところからのスタートで、仕事を楽しむ余裕はありません。転職入社した人は、その部分はすでに終えていますので、余裕をもって実務に取り組めるはずです。


以上が、私がこれまでの転職サポート経験を踏まえて考えた「いい人」像です。

実は企業がいう「いい人」には別のニュアンスが含まれる場合もあります。それは「あなたが『いい』と太鼓判を押す人材なら信頼するよ」という、当社に対する信頼です。

私たちはその信頼にこたえるべく、求職者と企業のベストマッチングに常に全力投球しています。 一覧に戻る >

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