ワーク・ライフの傾向と対策 vol.71
プライベートの話になりますが、先日、身内から「息子の就職の相談に乗ってやって欲しい」と頼まれ、情報系の専門学校に通うというその子の話を聞く機会がありました。
しかし、ふたを開けてみれば、「話を聞く」というようなレベルではありませんでした。
いかにも「親に言われたからと来ました」という姿勢でやってきたその子は、自分が学んでいること、興味があること、こんな仕事をしたいというような思いについて、自分の言葉で語ることはありませんでした。まさに暖簾に腕押しで、こっちが疲れました‥・。最後は「待っているだけじゃ就職はできないからね」と締めくくりました。
今はあらゆる業界で人不足が顕著な、超・売り手市場の時代です。しかし、たとえそうであっても、待っているだけでは就職はできません。
10代の専門学校生と、社会人経験を積みつつ転職を考える方々とを同列に語ることはできませんが、それでも「待っているだけでは天職は来ない」ということでは共通しています。
天職は天から降ってくるものではなく、自らつかみ取るものです。
自分が行動を起こさなければ、良いご縁、良いチャンスにめぐり合うことはできませんし、めぐり合ったとしてもタイミングよく自分のものにすることはできません。その結果、「やはり転職するのは難しい」と諦めることになってしまいます。
自らつかみ取るといっても、最初からエンジン全開で転職活動をすればいいというわけではありません(それが有効なケースもありますが)。
今の会社で働きながらも、すこし思考様式や行動パターンを変えると、天職をつかみ取ることに近づけます。いくつか具体的な例を紹介しましょう。
【その1】
●「こんな仕事がしたい」と、常に口に出して言う。
これは転職に限らず、ビジネス等で成功した人が「幸運を引き寄せるための行動」として語っていることです。
ご縁やチャンスを直接、引き寄せることにもなりますし、自分の理想の仕事像を思い描いて口に出すことで、自然にそれを実現するための動作が促されるという側面もあります。
【その2】
●小さな変化を取り入れる。
「したことがないことをする」「会ったことがない人と会う」「行ったことがない場所に行く」など、日常に小さな変化を取り入れていくと、転職のヒントを得られることがあります。またいろんな刺激を受けることで、自己成長のきっかけにもなります。
【その3】
●自分の直感を信じ、それに従って動く。
第三者の意見を聞いたり、論理的に考えたりすることも大切です。しかし迷ったときに判断を委ねるとしたら、理論より直感です。直感を信じることは自分を信じ、自分で道を拓いていくという意識につながるからです。
いかがでしたでしょうか。
上記に付け加えるとすれば、「私たち転職エージェントに相談する」という手段もあります。
私たちは、自ら天職をつかみ取ろうというあなたを、全力で応援します。
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