ワーク・ライフの傾向と対策 vol.7
今年3月に北陸新幹線金沢が開業して半年以上が経ちます。
首都圏~信州~北陸を結ぶ新たな動線は、北陸にどんな変化をもたらしているのでしょうか。
石川県では、金沢を中心に観光客でにぎわっており、週末や大型連休はホテルなど宿泊施設の予約が取りにくい状況が続いています。能登地域や加賀地域などへの地域的な波及や、ものづくりなど観光業以外の関連産業への波及も見られます。
富山県でも観光客が増えるほか、富山駅周辺の商業地の再開発が活発化して地価を押上げています。
もともと比較的地震が少ないなど災害リスクの低さが首都圏の企業から注目されている北陸ですが、北陸新幹線開通によってさらに魅力がアップしているようで、本社機能の一部移転や企業進出のケースが増加しています。大型商業施設の北陸初進出も目立ち、「三井アウトレットパーク」(富山県小矢部市)、「コストコ」(石川県野々市市、富山県射水市)などが相次いでオープンしています。
地元で働く人々にとっては、仕事の選択肢が多様になり、上場企業、高収入の企業に転職できる可能性が大きくなっていると言えるのではないでしょうか。
北陸の有効求人倍率は全国を上回る高水準で推移しており、サービス業、販売業を中心に人手不足感がみられます。「地方=仕事がない」という図式は、北陸に関しては当てはまりません。
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