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ワーク・ライフの傾向と対策 vol.67

『47都道府県別 生活意識調査2018』に注目

地方都市に居を移して働く移住転職の事例は増加しています。
自分のふるさとに戻るUターン移住の場合はそう問題にはならないのですが、新たなふるさとを探すIターン移住の場合は、ロケーションとしてどこを選ぶかということが重要になってきます。
情報が集約されたウェブサイトや雑誌もありますが、さまざまな自治体ランキングや都道府県別のアンケート調査の結果を参考にする、という人も少なくないのではないでしょうか。

ソニー生命保険株式会社が2018年2月に発表した『47都道府県別 生活意識調査2018』は「暮らしやすさ」「教育水準の高さ」「方言がカワイイ」「出身地に有名人がいる」など、定番のものからちょっとユニークな項目まで、各都道府県の「自慢ポイント」が分かる内容となっています。
今回はその中から、移住転職に役立ちそうな項目をピックアップして紹介したいと思います。

【暮らしやすさ自慢】
1位「福岡県」(53.0%)
2位「沖縄県」(45.0%)
3位「静岡県」(43.0%)
福岡県は2015年の調査開始からトップの座を守り、今回で3連覇となりました。福岡県民の暮らしやすさ自慢は揺るぎないようです。また2位の沖縄県は、前回調査の12位から大幅なランクアップとなりました。

【食べ物の美味しさ自慢】
1位「山形県」(64.0%)
2位「富山県」(53.0%)
3位「石川県」(52.0%)
トップ3のうち2県が北陸エリアの県が占めました。もともと魚が美味しいというイメージが強い富山・石川両県ですが、北陸新幹線の開業効果も後押ししているのかもしれません。
ちなみに、食べ物自慢で上位に入った山形・富山・石川の各県民は、「他県に誇れる郷土料理」として、それぞれ「いも煮」「ます寿司」「治部煮」を最多回答として挙げています。

【子育てしやすさ自慢】
1位「福井県」(27.0%)
2位「鳥取県」(22.0%)
3位「滋賀県」(20.0%)
自然が豊かでのびのび遊べるという環境面に加え、育児支援制度が充実しているなど大人が安心して働けるという側面を自己評価しての結果です。トップ10には西日本の県が多く、子育てしやすさには西高東低の傾向があるようです。

【教育水準の高さ自慢】
1位「福井県」(27.0%)
2位「秋田県」「富山県」(同率21.0%)
文部科学省の平成29年度の全国学力テスト調査では、福井県は中学国語A、中学数学A・Bで1位、秋田県は小中の国語A・Bで1位となっており、裏付けがある自信が表れた結果なっています。

【美男美女の多さ自慢】
1位「福岡県」(19.0%)
2位「秋田県」(17.0%)
3位「熊本県」(10.0%)
4位「沖縄県」(8.0%)
5位「高知県」(7.0%)
博多美人、秋田美人といった言葉があるだけあって、福岡、秋田の2県がトップに入りました。水や食や気候も良いのだろうな…、と想像が膨らみます。

【出身者に有名人がいる自慢】
1位「長崎県」(32.0%)
2位「沖縄県」(31.0%)
3位「広島県」(24.0%)
それぞれの県民が誇りに思っている郷土出身の芸能人を聞くと、長崎県民(100名)では「福山雅治さん」が最多です。沖縄県民の回答ではご想像通り「安室奈美恵さん」がダントツ。広島県民の回答をみると、「有吉弘行さん」「綾瀬はるかさん」が同率1位となっています。

ダイジェストでお送りしましたが、いかがでしょうか。
共感できたり、なるほどと納得したり、あるいは「そうかな?」と疑問をもったりする項目もあったかもしれません。

こうしたランキングデータは、正解・不正解があるものではなく、その自治体に興味を持つきっかけになるものだと思っています。「『治部煮』が食べたいから石川県に行ってみた」「安室奈美恵さんのファンだから沖縄に遊びに行く」から始まって、移住転職につながることもあるかもしれません。

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