ワーク・ライフの傾向と対策 vol.169
フォーラムキャリアでは、新潟、松山、御経塚、松江、沖縄の5つのオフィスを拠点に「新潟エリア」「北陸エリア」「山陰エリア」「四国・沖縄エリア」で転職をサポートしています。
今回は沖縄オフィスより、沖縄エリアの産業や求人動向についてご紹介します。
沖縄県は、沖縄本島、宮古島、石垣島、 西表島の4つの大きな島と約160の小 さな島で構成されています。総面積は2,280.98平方キロメートル。香川県、大阪府、東京都に次いで全国で4番目に小さいのですが、東京都を中心に東北から中国地方までを覆ってしまうほど広大な県域を持っています。
かつては琉球王国という独立した国家で、中国をはじめ、日本、 朝鮮、東南アジア諸国などとの交易によって繁栄し、食文化や芸能、工芸、武道など、各国の影響を受けながら独自の琉球文化を形成していきました。
また、戦後は27年間もアメリカの統治下に置かれていたため、街並みや食などにアメリカ文化の影響を感じることができます。
沖縄県の産業の特徴は、第3次産業と第2次産業の建設業の割合が高いことです。第3次産業の中心は観光業で、令和元年の入域観光客数は 1,016 万 3,900 人と過去最高を記録しています。 外国人観光客の増加や外資系企業の進出で、観光業では今後も高い経済成長が期待されます。
第1次産業の農業では、ランや菊などの 花き栽培、ゴーヤーやマンゴーなどの野菜・果物生産が盛んです。漁業はカツオやマグロ漁のほか、もずくは日本一の生産量を誇ります。畜産では豚や肉用牛が出荷されています。
沖縄県は本土と海を隔てているため、マーケットが限られる、物流コストが割高になるなど、他県に比べハンデがあるのも事実です。
観光産業のイメージが強い土地柄ですが、リゾートホテルや飲食店などではアルバイトの採用が多く、転職人材のニーズが高いのはIT業界や建設業界です。
那覇市や沖縄市などではオフィスワークの求人もあります。また、看護師など医療職の人手が不足傾向にあるので、転職先は見つけやすいでしょう。
もうすこし詳しく!
沖縄はきれいな海に囲まれ、暖かく、のんびりとした時間を過ごせるイメージがあり、移住を伴う転職を希望する方は少なくありません。
ただし転職を検討する際は、当地特有の事情を知っておくことが肝心です。沖縄の平均年収は徐々に上がっているものの、全国水準に比べるとかなり低く、逆に家賃や物価は全国平均より高くなっています。また車社会なので、那覇市以外ではマイカーが欠かせません。移住のハードルは想像より高いかもしれませんが、美しい自然や気候、充実した食文化など、それを上回る魅力があるのも事実です。
移住、UIターンを伴う転職は、ぜひ現地の実情に通じたフォーラムキャリアのコンサルタントにご相談ください。