ワーク・ライフの傾向と対策 vol.163
「春眠暁を覚えず」という言葉は、春の眠りは日の出に気付かないほど心地よく、つい寝過ごしてしまう…ということを表しています。
しかし春の陽気は、朝だけでなく、昼間のウトウトも招きます。
一日の寒暖差が大きく、日によっても変化が大きいこの時期は、自律神経が乱れやすいということが背景にあるようです。
しかし仕事中に眠くなってしまうのは、困りものです。
決められた休憩時間や、業務の合間の“小休憩”時間を活用してリフレッシュし、眠気を覚ましましょう。
仕事中の休憩時間の過ごし方に関する某調査によれば、14.1%の人が「仮眠する」と答えています。
30分程度の短い睡眠は、業務の質向上につながるといわれています。
最近は「生産性が向上する」「従業員の健康維持につながる」といった理由で社内に仮眠室を設置する企業もあります。また、2〜3時間の長い昼休憩を設けて自由に過ごせるようにする「シエスタ制度」を導入している企業もあります。
ひと昔前は、「仕事中に昼寝なんて…」という風潮もありましたが、健康経営の時代の今は、仮眠を積極的に取り、仕事のパフォーマンスを向上させようという考え方が主流になっています。
脳を覚醒させ、集中力を高める効果があるカフェインは、コーヒーのほか、緑茶や紅茶、ココアにも含まれています。
終わりのないデスクワークからちょっと離れ、コーヒーを淹れる。
軽くストレッチしたり、窓の外の景色を眺めたり、同僚と雑談しながら、コーヒーを飲む。
カフェインの効果で眠気が覚めることはもちろん、一連の動作が眼精疲労などの疲労回復、座りすぎの防止にもつながります。
通常、寝る前にカフェインをとると眠れなくなるイメージがありますが、カフェインは摂取後15~30分後に効果が出始めます。このタイムラグを利用し、仮眠前にカフェインを摂取しておくと、目覚めた後すっきりと業務に戻ることができる――という報告が、厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」で紹介されています。
眠いけれど、コーヒーブレイクなど小休憩をとるまでもないというときは、デスクでできる対策でしのぎましょう。
背筋を伸ばし、イスに深く腰掛け、きちんとした姿勢に座り直すだけで、身体・脳に取り込む酸素量が増え、眠気が和らぎます。
耳のツボを軽く刺激するのも効果的です。どこにツボがあるの?どう刺激するの?と難しいことは考なくてよし。耳全体を上下、左右、斜めに引っ張る、揉むなどすると、それだけでリフレッシュできます。