ワーク・ライフの傾向と対策 vol.160
雇用を取り巻くトピックやトレンドは日々移り変わっています。
パーソル総合研究所では、こうしたトレンドの移り変わりについて即時的・直接的に把握する目的で、2023年より、日々更新される各種SNS・ブログ・掲示板・レビューサイトなどのデータをリアルタイムに分析・公表する「はたらくソーシャル・リスニング」プロジェクトを進めています。
2024年11月には24年上半期(4月1日~9月30日)の分析結果が公開されています。
前年同期からの「はたらく」に関する投稿増加率が高かった上位10ワードを、2回に分けてご紹介します。
今回は前回に続き、増加率6位からご紹介します。
2023年3月期決算から、上場企業などを対象に人的資本の情報開示(従業員のスキルや経験などの資本の戦略活用方法など)が義務化されました。対象企業は「有価証券報告書」を発行する、約4,000社の大手企業です。 これに伴い、企業の競争優位を確保する手段として「戦略人事」が注目を集めています。
「ガラスの天井(glass ceiling)」は、組織内で昇進に値する人材が、性別や人種などを理由に不当に低い地位に据え置かれることを意味する言葉です。
女性への差別撤廃の動きが進んだ1980年代後半のアメリカで生まれました。 昨年の米大統領選では、カマラ・ハリス氏が女性大統領誕生を阻むガラスの天井を破れるかが話題になりました。
日本では企業においてなかなか進まない女性活躍推進の文脈でも言及が集まりました。
「ギグ・ワーカー」は、フードデリバリーや配車サービスの運転手など、プラットフォーム経由で仕事を請け負う職業を指すワードです。アメリカやEUではギグ・ワーカーの待遇改善の動きが 活発化しています。日本でも厚生労働省で指針が検討されており、引き続き注目を集めることが予想されます。
日本の企業ならではの長期雇用の安定感が失われていく中、2024年は退職・離職への注目が集まりました。
「整理解雇」とは、企業の経営上の理由により、余剰人員を削減するために実施される解雇のこと。2024年9月に行われた自民党総裁選で解雇規制の緩和がアジェンダ化されたことで、整理解雇や早期退職に関する議論が一時的に活発化しました。
2020年に地方公務員法が改正され、臨時職員や嘱託職員と呼ばれる非正規職員に代わる「会計年度任用職員」の運用が始まりました。会計年度任用職員は、通常、会計年度(4月1日から翌年3月31日)に合わせて1年間の任期で雇用されますが、不安定な立場と低賃金に悩む声が上がり、 待遇の改善を求める動きが広がっています。