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ワーク・ライフの傾向と対策 vol.153

移住を伴う転職は、北陸に注目!

移住を伴う転職は、北陸に注目!

北陸新幹線の金沢-敦賀間が今年3月16日に延伸開業し、北陸3県の主要駅が1時間圏内でつながりました。北陸と首都圏のアクセス向上は観光誘客の追い風になるほか、首都圏からの移住・定住につながることも期待されています。

フォーラムキャリアでも、北陸新幹線延伸を機に、Uターンや移住を伴う北陸での転職サポートに、さらに力を入れていきたいと考えています。
今回は富山・石川・福井の各県の産業についてご紹介しましょう。

【富山県】

良質で豊富な水資源や廉価な電力に恵まれた富山県は、日本海側屈指の工業集積地となっています。
特色ある産業としては医薬の製造業があり、「くすりの富山」として全国に知られています。
またアルミを中心とした金属、機械、電子、プラスチックなどの製造業も発展しており、高い国内シェアを有しています。
近年は巨大な市場を有する中国をはじめ、タイ、ベトナムといった東南アジア諸国に進出する企業も増加しています。

【石川県】

石川県は数々の伝統工芸を育んだ歴史を持ち、製造業の盛んな地域です。
県の基幹産業は機械・繊維・食品で、石川で生産された建設機械や工作機械が世界中で使われていたり、世界的に有名なアパレルメーカーが使用する特殊素材が石川で生産されていたりします。
加えて近年はIT・情報サービス業も著しく成長中です。
また金沢を中心に、国内外から多くの観光客が訪れる観光都市としても注目を集めており、観光DX推進に関わる人材が求められているところです。

【福井県】

福井県の主な産業としては、合繊織物を中心として総合産地を形成する繊維産業をはじめ、機械産業、国内生産フレームの9割以上のシェアを誇る眼鏡産業などがあげられます。技術革新が急速に進む中で、これらの産業に先端技術の導入が図られています。
また福井県は社長輩出数で38年連続で全国トップ、2020年の国勢調査により共働き率が全国トップ、全47都道府県幸福度ランキング2022年版で総合1位と、産業を支える“人”も元気です。


富山、石川、福井の北陸3県に共通して言えることは、ニッチな分野で高いシェアを確保し、国際市場で勝負している優良中堅・中小企業が多いということです。
経済産業省が認定する「グローバルニッチトップ企業」にも複数の企業が選定されています。
転職先選びの基準は人それぞれですが、近年は、ローカルな環境でグローバルな仕事をしたい、しかも大企業の看板を背負って仕事をするのではなく、自分自身の力を試したいという価値観が生まれているように思います。
北陸の小さいけれどキラリと光る企業に、ぜひ注目してください。



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