ワーク・ライフの傾向と対策 vol.151
なんとなく体調が悪い、仕事に集中できない、よく眠れないなどの状態を総称して「五月病」と呼びます。五月病は、正式な医学用語ではありませんが、一般に、この季節に学生や新入社員に起こりやすいため、こう呼ばれています。新生活の中で環境の変化になれず、知らず知らず無理をしたり、ストレスをため込んでいたりするということが原因だと考えられていますが、転職であれば「五月」という時季に限ったことではありません。
もっとも働く上でストレスはつきものです。
働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」(厚生労働省)では、以下のように、ストレスとつき合う方法について紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
呼吸法(腹式呼吸)やヨガなど、心身の緊張を緩めるリラクセーション法を身につけましょう。
腹式呼吸なら、特別な場所に行かなくても、自宅や職場の自席でも短時間で簡単に行えます。
筋肉をゆっくり伸ばすストレッチで、筋肉の緊張をゆるめ、血行を促し、心身をリラックスさせます。
長時間同じ姿勢でいるとき、あるいは仕事や人間関係などのストレスがかかる状況でも筋肉は緊張し ています。
勝ち負けにこだわったり、技術を競ったりではなく、「楽しむ」という気持ちを持つことが大切です。
自分にとって起きたときに気持ちがいい睡眠、日中に眠くならない睡眠のあり方を模索しましょう。
また15分程度の昼寝は、その後の仕事の効率アップにもつながります。
友人や知人と話をすることで、不安やイライラした気持ちが整理されます。
アドバイスももらえますし、自ずと解決策が見えてくることもあります。
笑いには自律神経のバランスを整えたり、免疫力を正常化させたりする効果があります。
自分の好きなことができる時間を大切にしましょう。仕事から解放されている実感が、仕事への意欲も高めます。
・ストレス解消のための喫煙はおすすめできません。
・飲酒はストレス解消に役立つことも ありますが、量と頻度のコントロールが必要です。習慣的な飲酒はおすすめできません。
・運動や趣味も、翌日の生活に影響が出るほどやってしまうことは逆効果です。
いかがでしょうか。
言葉にしてみると当たり前のことなのですが、仕事のことで頭がいっぱいになってしまうと、つい優先順位が下がってしまうことばかりです。
五月病は特に几帳面でまじめなタイプの方が悩みやすいといわれています。
転職し、新たな職場で「実績を出さなければ」「認められなければ」という気持ちはよく分かりますが、物事を深刻に捉え過ぎず、できる範囲でやろうと気をラクに持つことも大切です。