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ワーク・ライフの傾向と対策　vol.150

働く10,000人に聞く「転職回数・残業時間・成長実感・満足度」

人々は今、どのように働き、成長をどう捉え、どのような場面で実感しているのか。
パーソル総合研究所では、あらゆる雇用形態・業職種を対象とした10,000人を対象に働き方の実態や就業意識、成長の実感度・イメージについて経年調査を行っています。

今回は「働く10,000人の就業・成長定点調査2023」の内容を抜粋してご紹介します。

［働き方の実態］

Q：今までの転職回数は何回ですか？

今までの転職回数は、2023年は「1.9回」です。
雇用形態別にみると、派遣社員が最も多く、公務員・団体職員が最も少ない傾向があります。
性別では男性よりも女性の方が多く、職種別では、専門職が1.4回と最も少ない傾向があります。
年代別に見ると、30代以降になると「1回」以上転職をしていることになります。


Q：残業はどれくらいしていますか？

1カ月の残業時間は、2023年は「10.5時間」です。
女性よりも男性の方が長く、年代別では30代が長い傾向があります。
職種別では、営業職が15.5時間と最も長く、事務職が5.7時間と最も短い傾向があります。
なお調査が始まった2017年の残業時間は「11.1時間」で、緩やかに減少しています。

［働くことを通じた成長］

Q：「働くことを通じた成長」の実感をどれくらい感じますか？

「過去１年間で、『働くことを通じた成長』を実感しましたか？」という質問に対して、「実感した」と答えた人の割合は「53.5％」でした。
職種別では、医療・福祉・教育職が62.9％と最も高い傾向があります。
年代別では20代が高く（男性60.1％、女性67.9％）、50代（44.0％、55.2％）が低い傾向があります。
キャリアが長くなっても働くことを通じた成長は実感したいものですね。

［働く人の状態］

Q：働く上でどのようなことに満足していますか？

★会社全体について満足している人「49.9%」
★職場の人間関係について満足している人「54.9%」
★直属上司について満足している人「49.5%」
★仕事内容について満足している人「55.5%」
★プライベートについて満足している人「59.4%」

いずれの項目も半数以上の人が満足していると答えています。
また経年変化を見てみると、この項目の調査が始まった2018年に比べると、すべての項目で満足していると答えている人が増えています。

次回に続きます。