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ワーク・ライフの傾向と対策 vol.148

北陸新幹線延伸で進化する北陸(2)

北陸新幹線延伸で進化する北陸(2)

3月16日の北陸新幹線金沢―敦賀延伸開業に向け、機運が高まっています。
富山・石川・福井の各県に複数のオフィスを構えるフォーラムキャリアでも、圏内の経済効果と、そこから生まれる新しい雇用に注目。「ふるさとにUターンしたい」「この地域に移住したい」「こんな会社があるなら働いてみたい」という働き手の思いを動かす発信に、さらに力を入れていきたいと考えています。

前回に引き続き、日本政策投資銀行が取りまとめたレポート(「つながる北陸」新幹線レポート)の内容を引用しながら、各エリアで働く魅力、暮らす魅力をご紹介します。

【金沢駅(石川県金沢市)】

これまで金沢駅は、東京と金沢を結ぶ北陸新幹線の終着・始発駅でした。
北陸新幹線敦賀開業にあたっては、県内に小松駅、加賀温泉駅が新たに設置され、金沢駅は「都市圏間の結節駅」へと性格を変えます。

レポートでは、石川県内での経済効果について、首都圏および関西圏から石川県を訪れる人がそれぞれ年間30万人以上増加すると見込んでいます。これにより関連する産業が活性化し、働く人の所得も増えるとして、年間の経済効果はあわせて「279億円」にのぼると試算しています。
加えて、インバウンド客増加による経済波及効果についても、年間「48億円」という数字が出されています。

すでに強い誘客力を有する金沢駅。敦賀開業を契機にさらに多くの人が訪れ、ビジネスの交流が生まれそうです。

【加賀温泉駅(石川県加賀市)・小松駅(石川県小松市)・芦原温泉駅(福井県あわら市)】

北陸新幹線敦賀開業により、石川県には加賀温泉駅が、福井園には芦原温泉駅ができ、富山県の黒部宇奈月温泉駅と合わせ、北陸は三県いずれにも温泉駅があるという、珍しい地域となります。また小松駅が設置される小松市にも、北陸最古の名湯、粟津温泉があります。

移住をテーマとした雑誌などで、「温泉のある街に移住する」というコンテンツを頻繁に目にしますが、温泉が日常生活の中にある環境は、温泉好きの日本人にとってはとても魅力的です。

なお小松市には、建設機械メーカー・コマツをはじめとした、ものづくり企業が多く集積しており、エンジニア、マネージャーの人材ニーズが恒常的にあります。

【敦賀駅(福井県敦賀市)】

敦賀駅は、敦賀~東京を結ぶ北陸新幹線の当面の始発・終着駅となります。
古くから敦賀港とともに発展してきた福井県敦賀市は、原発立地などに伴ってエネルギー供給都市としての性格も併せ持つようになりました。
2022年には北陸三県で初めて環境省の「脱炭素先行地域」に選定され、持続可能な地域づくりに取り組んでいます。
もともと中京・京阪神に1時間ちょっとで行けるアクセスの良さもあり、移住増加に期待がかかります。



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