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ワーク・ライフの傾向と対策 vol.147

北陸新幹線延伸で進化する北陸(1)

北陸新幹線延伸で進化する北陸(1)

3月16日の北陸新幹線金沢―敦賀延伸開業に向け、石川県および福井県の各地で関連イベントが開かれるなど、あと2か月に迫った開業日へ機運が高まっています。
個人的には、とあるイベントでゲストの方が発していた、「富山・金沢から福井まで延伸する北陸新幹線は、『富・金・福を手に入れたパワートレインになる』」というキャッチーなメッセージに、なるほど、とうなづきました。

フォーラムキャリアでも、北陸新幹線延伸を機に、「ふるさとにUターンしたい」「この地域に移住したい」「こんな会社があるなら働いてみたい」という働き手の思いを動かす発信に、さらに力を入れていきたいと考えています。

政府系金融機関の日本政策投資銀行では、北陸新幹線敦賀開業に伴って新たに設置される6つの駅(小松駅、加賀温泉駅、あわら温泉駅、福井駅、越前たけふ駅、敦賀駅)に焦点を当て、各エリアにおける影響や変化、開業効果を最大限に活かす視点について考察するレポートを取りまとめています。
レポートの内容を引用しながら、各エリアで働く魅力、暮らす魅力をご紹介します。

【越前たけふ駅(福井県越前市)】

越前たけふ駅が設置される福井県越前市は、伝統的産業や製造業の生産拠点が集積するエリアです。

伝統工芸では越前打刃物や越前和紙が有名です。
レポートでは、新幹線駅開業を機に点在する伝統的工芸品の産地をつなぐことで、越前エリアとしてのブランディング効果にも期待を寄せています。

製造業では、製造品出荷額が6,488億円(2020工業統計調査)と、福井県で1位、北陸で2位となっています。特にシリコンウエハー、積層セラミックコンデンサでは世界シェア1位。世界を支えるものづくり技術も集結しており、技術者に対するニーズが高いことがうかがえます。

【福井駅(福井県福井市)】

レポートでは、北陸・首都圏・関西在住者を対象に、福井に対するイメージをたずねるアンケート調査の結果を公開しています。
これによると、福井と首都圏、福井と富山で、相互に「観光に行きやすくなる」との回答が多く、特に富山在住者は「開業後福井への訪問回数が増える」との回答が他エリアに比べて多くなっています。
交流人口が増加することで、観光産業が活性化することに加え、新たなビジネスや雇用が生まれる可能性があります。

なお日本総合研究所が発表する幸福度ランキングで、福井県は2014年から5回連続で総合1位を獲得しています。
また共働き率は61.2%と全国1位。子育てがしやすい環境、女性が社会進出しやすい環境が整っています。



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