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ワーク・ライフの傾向と対策 vol.145

自分の「ポータブルスキル」を見える化してみよう!

自分の「ポータブルスキル」を見える化してみよう!

グローバル化が進み、デジタル技術が目覚ましい発展を遂げている今。新しいビジネスやサービスが生まれる一方で、大企業が経営危機に陥るなど、将来を予測することは困難になっています。「この会社なら安泰」「この業界なら大丈夫」といえる企業や業界は、もはやないのかもしれません。

あったものがなくなったり、あるいは、なかったものが生まれたりと未来を予測できない状況にあって、私たちは「働く」ということについてどのように考えていけばいいでしょうか。

特定の業種や職種、時代の趨勢にとらわれることのない、汎用性の高いスキルとして注目されているのが「ポータブルスキル」です。
ポータブルスキルは、40~50歳のミドルシニア層のキャリアチェンジに役立つとして厚生労働省が中心になって提唱しているもので、その名の通り、転職により業種や職種が変わっても「持ち運び」が可能なスキルを指します。

ポータブルスキルの中身を詳しく見てみると、「仕事のし方(対課題)」と「人との関わり方(対人)」に分けられます。
前者については、成果を上げるために「状況を把握する」「課題を明らかにする」「計画を立てる」「実行する」「予期せぬ出来事に柔軟に対応する」といった行動やスキルが求められます。
後者については、関係部署との円滑なコミュニケーション(社内対応)、顧客やパートナーとの納得感が高い合意形成(社外対応)、上司への報告や意見具申、部下の評価や指導といった対人マネジメントが重要とされています。

たしかにこうしたスキルは、組織・チームで仕事を行っていく上で欠かせないもので、業界・職種に限定されずに活かすことができます。
一方で、ポータブルスキルに資格や検定はないので、転職の自己PRで活用する際には、転職活動の入口でキャリアの棚卸しを行い、自分の職業人としての価値を再確認することが大切です。

ここで便利なのが、厚生労働省が提供する「ポータブルスキル見える化ツール」です。オンライン上でいくつかの質問に答えると、自分が得意・不得意な項目がレーダーチャートで示され、自身のポータブルスキルを活かせる職務や職位も確認できます。

ツールは厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「job tag(https://shigoto.mhlw.go.jp)」で公開されています。15分程度の入力ですぐ診断結果が出るので、転職を考えている方に限らず、一度試してみると、ご自身のキャリア形成に関連して新たな気づきが得られると思います。



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