ワーク・ライフの傾向と対策 vol.144
SNSがトレンドの始まりとなることが多い傾向にある昨今。
友人・知人とのコミュニケーションや情報収集にSNSを活用している人は少なくありません。
一方で、コロナ禍を経て、リアルな人と人のつながりも復活しています。職場ではリモートワークと出勤の併用体制になった、フル出勤に戻った、など働き方や人間関係の変化もあることでしょう。
そこで気になるのが職場でのSNS問題です。
ある調査によれば、約8割の人が個人的なSNSアカウントは職場の人に教えていないと回答しています。また、教えたという人でも、電話やメールに次ぐ連絡手段として用いられることが多いLINEアカウントが半数を占めています。
SNSを共有するにはある程度の人間関係があるということが前提になりますし、仕事関係の人にプライベートでの自分の行動や趣味を知られるのが嫌だからと共有する人が少ないことが推測されます。
自分自身も身のまわりを見渡してみると、職場とプライベートで人間関係を分け、「SNSアカウントは仕事関係者とは共有しない」という人の方が多いように思います。上司や顧客からのフォロー申請を、拒否したことがある、あるいは気づかないふりをして無視したことがあるという方も少なくないのではないでしょうか。
ただし、たとえ仕事関係者とつながっていないプライベートなSNSアカウントであっても、今のデジタル化社会では会社を巻き込んだトラブルになることもあるので注意が必要です。
「何気なく撮影してアップした写真で自社を特定された」
「会社の不満を投稿したことが問題に発展した」
「同僚の悪口をこっそり投稿したら本人に知られてしまった」
「投稿内容から仕事をさぼっていたのがバレた」
といったエピソードも珍しくありません。
基本は
◆勤務時間内は投稿しない
◆誹謗中傷は禁止
◆仕事に関連した写真を勝手に投稿しない
◆仕事関係者への友達申請やフォローは相手の許可を得てから行う
です。
加えて、アルコールが入っているときは気持ちが大きくなって失敗しがちなので投稿はしない、長文で自分の意見を書く場合は一晩寝かせて再確認する、ということも言い添えておきます。