ワーク・ライフの傾向と対策 vol.143
「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに掲げるパーソルホールディングスは2023年8月、全国就業者データベース「はたらく定点調査」を公表しました。全国の15歳から69歳の就業者10万人を対象に大規模調査で、幅広い世代の多様なデータを通じて、はたらき方に関わる生活全般の実態と変化を可視化しています。
前回から引き続き、主な調査結果を抜粋して紹介します。
---------------------------------------------------------------------------------------------------------
仕事はお金のためにする 74.4%
仕事はやりがいのためにする 25.6%
お金とやりがいという究極の二択では、「仕事はお金のためにする」と答えた人が多数派でした。
年代別に見ると、30代が最も高く、60代が最も低い結果となっており、その差は14.3ポイントでした。
なお「仕事はやりがいのためにする」と答えた人を年代別に見ると、60代が最も高く、30代が最も低い結果となり、その差は14.3ポイントでした。 世代間のギャップが大きい価値観のようです。
1社のみ 28.6%
2社以上 71.4%
平均3.2社
社会人になってから現在までの間に何社ではたらいたことがあるかを聞く設問に対しては、今は「転職するのが当たり前」の時代が浮かび上がってきます。
なお勤務したことがある会社の数の平均は3.2社ですが、男性は2.8社、女性は3.8社と1社の開きがあります。ライフステージの変化によりいったん退職し、別の職場に就職する女性のはたらき方が浮かび上がります。
1 香川県 16.3%
2 島根県 15.1%
3 長野県 14.9%
45 佐賀県 8.4%
46 埼玉県 7.7%
47 東京都 7.2%
Uターン転職の希望を問う設問に対して、YESという答えが多かった都道府県民のトップ3と、ワースト3は上記のようになっています。
地方から東京への働き手の流出が長年の課題になっていますが、東京を離れた人が東京にUターンしたいと思うことはあまりないようです。
ピンチはチャンスだ 54.5%
ピンチからは逃げるべき 45.5%
最大限自分が努力して活躍したい 52.7%
最低限の努力で済ませたい 47.3%
職場や一緒にはたらく人が楽しくなるよう気を遣っている 52.0%
職場の人とは一定の距離感を保って仕事をしている 48.0%
どんなことでも楽しむことが大事 48.9%
どんなときも冷静に対処することが大事 51.1%
あまり先のことまで心配するより、いまが大事 53.2%
今よりも先のことを考えて行動する 46.8%
いずれも「自分だったらどっちを選択するかな」と考えさせられる設問ですが、実際、二択の結果も拮抗しています。
まさに、「はたらく」に関する意識は多様化しており、どちらが正しい、望ましい、とは一概にはいえません。
---------------------------------------------------------------------------------------------------------
いかがでしたでしょうか。
「ワーク・ライフの傾向と対策」を知り、ご自身のキャリア選択の一助にしていただければ幸いです。