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ワーク・ライフの傾向と対策 vol.142

「ワーク・ライフの傾向と対策」を考えてみよう(前半)

「ワーク・ライフの傾向と対策」を考えてみよう(前半)

「ワークライフバランス」「女性活躍」「柔軟なはたらき方」「ダイバーシティ」など、仕事への向き合い方や就業スタイルはかつてないほど多様化しています。
パーソルホールディングスは2023年8月、全国就業者データベース「はたらく定点調査」を公表しました。全国の15歳から69歳の就業者10万人を対象に「はたらく」に関する意識と行動58項目を質問した大規模調査で、幅広い世代の多様なデータを通じて、はたらき方に関わる生活全般の実態と変化を可視化しています。

今回は主な調査結果を抜粋して紹介します。
まさに「ワーク・ライフの傾向と対策」を知るためにぴったりの内容です。ご自身のキャリア選択を考える一助にしていただければと思います。


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【転職のホンネとタテマエ】

《ホンネ》

1 人間関係が嫌になったから/人間関係が自分に合う会社ではたらきたい 26.6%
2 安定した収入が欲しいから 21.5%
3 会社の職場環境や社風が嫌になった 17.5%
4 勤務時間・残業時間の長さや、休暇日数・有休のとりやすさが自分の希望に合うようにしたい 17.4%
5 会社の将来に不安を感じた 16.9%

《タテマエ》

1 ほかにやりたい仕事がある 18.4%
2 家庭の事情ではたらき方を変える必要がでてきた 18.2%
3 安定した収入が欲しいから 8.7%
4 現状のままはたらき続けることが難しくなったので仕方なく 8.1%
5 自分の成長・キャリアにつながる環境ではたらきたい 7.8%

転職をした理由について「ホンネ」と「タテマエ(旧職場に伝えた理由)」をたずねる設問にたいしては、会社にとって、もしくは本人にとってネガティブな理由をうまく言い換えている人が多いことがうかがえます。
ホンネとタテマエを使い分けるのは、スムーズに転職するうえで、けして悪いことではありません。

【AIの進化は、仕事にとって味方?敵?】

AIの進化は、仕事にとって味方だと思う 75.9%
AIの進化は、仕事にとって敵だと思う 24.1%

仕事とAIの関係性の是非を問う二択の設問に対しては、「味方だと思う」と答えた人が多数派でした。
年代別に見ると「味方だと思う」と答えた人の割合が最も低かったのは10代で65.9%、最も高かったのは60代で81.2%という結果になりました。
AIを敵と捉えているのは若年層が高め。本人の経験による自信の有無が関係しているのかもしれません。

【あなたが現在、はたらくうえで重視していることを教えてください】

《男性》

1 給与 48.4%
2 仕事と生活が両立しやすい労働時間・時間 35.0%
3 仕事の内容に興味がもてること 33.3%
4 はたらく場所・環境 30.7%
5 休暇の取りやすさ 29.8%

《女性》

1 仕事と生活が両立しやすい労働時間・時間帯 55.1%
2 はたらく場所・環境 48.0%
3 給与 46.4%
4 はたらく時間数・時間帯・曜日などの条件が合うこと 45.7%
5 休暇の取りやすさ 44.3%

働く上で重視する項目を問う質問では、男性は「給与」と答えた割合が48.4%でトップだったのに対し、女性は「仕事と生活が両立しやすい労働時間・時間帯」と答えた割合が55.1%でトップでした。

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いかがでしょうか。
興味深い調査結果が多いので、次回に続けます。



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