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ワーク・ライフの傾向と対策 vol.140

今の仕事に満足している人が多い職種は

今の仕事に満足している人が多い職種は

転職サービスdodaが「仕事満足度ランキング2022」を発表しています。
これは20歳~59歳のビジネスパーソン15,000人を対象に、現在就いている職種について、
・総合
・仕事内容
・給与・待遇
・労働時間(残業・休日など)
・職場環境(社風・周囲の社員など)
の5つの指標別に、満足度を100点満点で回答してもらった結果をまとめたものです。

前回「働くことを通じて『幸せ』を感じられないんだけれど…」というご質問に応えるかたちで、自ら動いて成長実感を得ることが、働く幸せを実感する一歩になるというお話をしました。
満足感イコール幸福感というわけではありませんが、今の仕事に満足している人が多い職種について知ることは、ご自身のキャリアプランや転職の軸を考えるための参考になるのではないでしょうか。

前置きが長くなりましたが、ランキングトップ3の職種を見てみましょう。

【1位:決済/計理/カストディ(金融系専門職)70.0点】

「決済」は金融機関銀で預けられているお金の受け払いを行う仕事、「計理」は投資信託会社で日々変化する基準価格を計算する仕事、「カストディ」は銀行や投資信託銀行で有価証券の管理・保管を行う仕事です。
収入や福利厚生、ワーク・ライフ・バランスを評価する声に加え、「自分の知識を活用できる」のように仕事内容にやりがいを感じるコメントが寄せられています。

【2位:企画/マーケティング関連事務アシスタント(事務/アシスタント)68.1点】

商品やサービスを企画し、消費者に届け、反応を受けて商品を改善するプロセスをサポートする仕事です。
「テレワークができる」「時短勤務でも責任ある仕事を任せてもらえる」など、柔軟な働き方ができる点で満足感を感じている人が多いようです。

【3位:データベース/セキュリティエンジニア(IT/通信系エンジニア)67.9点】

膨大なデータに意味を持たせてデータベース化する仕事です。サイバー攻撃や機密漏えいの防止にも取り組んでいます。
「労働時間」の満足度が1位の職種で、「休みが取りやすい」「フレックスタイム制で出勤時間に融通が利く」といった声が寄せられています。

満足度トップ3つの職種は、いずれも「仕事内容」「給与・待遇」「労働時間」「職場環境」すべての項目でバランス良く高得点となっています。
また職種分類で見ると 、上位20位に最も多くランクインしたのは「IT/通信系エンジニア」「企画/管理」の職種分類です。
「IT/通信系エンジニア」職種は、人材ニーズの高まりを受けて年収に反映されやすい点や、働き方の柔軟性が高い点などが満足度スコアにつながっているようです。
「企画/管理」職種では、仕事に対するやりがいに加え、自分のペースで仕事がしやすい点など、まんべんなく満足度が高めです。


いかがでしたでしょうか。ジョブチェンジを考えている方の参考になれば幸いです。

ただ、ひとつアドバイスするとすれば、仕事に対する満足感と幸福感とは別のものだということです。
その会社が用意した職場環境や福利厚生や満足しても、心から「幸せ」を感じるためには、自己成長だったり、社会に貢献しているという実感だったり、同僚との関係性づくりだったり、自ら働きかけることが欠かせません。
そういった点で、転職は「仕事にどう向き合うか」「どう自分の幸せを獲得していくか」を考えるチャンスだと言えます。



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