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ワーク・ライフの傾向と対策 vol.136

2024年春の北陸新幹線延伸に向けて

2024年春の北陸新幹線延伸に向けて

2015年3月に北陸新幹線金沢が開業して丸8年が経過しました。

コロナ禍を経た今、石川県は金沢を中心に観光客でにぎわっており、ゴールデンウイークは宿泊施設の予約が取りにくい状況でした。能登地域や加賀地域などへの地域的な波及や、ものづくりなど観光業以外の関連産業への波及も見られます。

もともと、比較的地震が少ないなど災害リスクの低さが首都圏の企業から注目されている北陸ですが、北陸新幹線開通によってさらに魅力がアップしたようで、本社機能の一部移転や企業進出のケースが増加しています。地元で生活する人にとっては、仕事の選択肢が多様になり、上場企業、高収入の企業に転職できる可能性が大きくなっていると言えるのではないでしょうか。

さてその北陸新幹線が、2024年春に福井県・敦賀まで延伸されます。
石川県には「小松駅」「加賀温泉駅」の2駅が新たに設置され、金沢駅は終着駅から都市間の結節駅になり、首都圏・関西圏と北陸3県を行き来する人の流れを大きく変えることになります。

石川県内での経済効果について、政府系金融機関の日本政策投資銀行は、新幹線延伸の効果により、首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)および関西圏(大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県)から石川県を訪れる人がそれぞれ年間30万人以上増加すると見込んでいます。これにより関連する産業が活性化し、働く人の所得も増えるとして、年間の経済効果はあわせて「279億円」にのぼると試算しています。

これまで以上に観光客や企業進出、移住者などが増える期待が高まる半面、進学や就職で県外に人材が流出する懸念も根強くありますが、ここは新しい時代に期待を膨らませたいところですね。
フォーラムキャリアとしては、「ふるさとにUターンしたい」「この地域に移住したい」「こんな会社があるなら働いてみたい」という働き手の思いを動かす発信に力を入れていきたいと考えています。


参考:日本政策投資銀行【「つながる北陸」新幹線レポート:vol.3金沢駅】北陸新幹線敦賀開業による石川県内への経済波及効果-経済波及効果は推計279億円、金沢駅のハブ機能を高め全域への波及を-

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