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ワーク・ライフの傾向と対策 vol.134

前職を辞めた理由は? 賃金は上がった?下がった?

前職を辞めた理由は? 賃金は上がった?下がった?

「他の人はどんな理由で会社を辞めたのだろうか」
「転職先を選んだ決め手はなにか」
「転職後に給料は上がったのだろうか」

などと、“となりの転職事情”が気になるものですよね。
今回は、そんな興味を満足させるデータを集めてみました。

【前職を辞めた理由は―】
令和3年度の厚生労働省「雇用動向調査」によれば、一年間の転職入職者が「前職を辞めた個人的な理由」のトップ5は、男女別に以下のようになっています。

●男性
1. 給料等収入が少なかった(9.4%)
2. 職場の人間関係が好ましくなかった (8.8%)
3. 労働時間、休日等の労働条件が悪かった(8.3%)
4. 会社の将来が不安だった(7.1%)
5. 能力・個性・資格を生かせなかった(6.4%)

●女性
1. 職場の人間関係が好ましくなかった(13.3%)
2. 労働時間、休日等の労働条件が悪かった(11.6%)
3. 給料等収入が少なかった(8.8%)
4. 仕事の内容に興味を持てなかった(5.2%)
5. 会社の将来が不安だった(5.0%)

転職を希望する理由は、地域や業種、そのときの景気動向によってさまざまですが、大半は現状に対する不安・不満が転職のきっかけとなっているようです。
ただし、転職活動に取り組む際には、自分のモチベーションを高めるためにも、また面接対策のためにも、これらの思いをポジティブな表現に置き換えることが大切です。

「今の会社に不満があるから転職する」のではなく、「新しい活躍の場を求めるために転職する」という意識を持ちましょう。


【賃金のビフォア・アフター】
転職によって給料が上がったか、あるいは下がったかは、やはり気になるところです。
同じ厚生労働省の調査では、前職と比べた転職後の賃金の増減について、以下のような結果が出ています。

■賃金は「増えた」という人:34.6%(うち、1割以上増えた人は23.7%)
■賃金は「減った」という人: 35.2%(うち、1割以上減った人は26.3%)
■賃金は「変わらない」という人:29.0%

いずれも大差のない数字ですね。
転職によって賃金が増えるか減るか変わらないかは、一概には言えません。

ちなみに賃金のアップダウンを年齢階級別にみると、50 歳未満では賃金が「増えた」人の割合が「減った」人の割合を上回っていますが、50 歳以上になると逆転して「減った」とする人のほうが多くなります。
職種やポスト、その人のスキルにもよりますが、50歳を超えると年収アップを求める転職は難しいかもしれません。

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