ワーク・ライフの傾向と対策 vol.133
withコロナ時代に後押しされるように、地方移住をともなう転職事例は増加しています。
新たなふるさとを探すIターン転職の場合は、どこを新天地とするか、移住先選びが重要になってきます。移住に関する情報が集約されたウェブサイトや雑誌もありますが、いろんな自治体ランキングや都道府県別のアンケート調査の結果を参考にする、という人も少なくありません。
ソニー生命保険株式会社が2022年12月に発表した『47都道府県別 生活意識調査2022』は「暮らしやすさ」「食べ物の美味しさ」「子育てのしやすさ」など各都道府県の自慢ポイントが分かる内容となっています。
今回はその中から、移住転職に役立ちそうな項目をピックアップして紹介します。
【暮らしやすさ自慢】
1位 福岡県(64.0%)
2位 静岡県(51.0%)
3位 香川県(49.0%)
【食べ物の美味しさ自慢】
1位 福岡県(71.0%)
2位 新潟県(66.0%)
3位 北海道(65.0%)
福岡県は2019年の調査以来、3年ぶりに【暮らしやすさ自慢】のトップの座に返り咲き、【食べ物の美味しさ自慢】でも1位に。暮らしやすさと食べ物の美味しさはつながっているのかもしれません。
【お酒の美味しさ自慢】
1位 新潟県(52.0%)
2位 高知県(42.0%)
3位 秋田県」(35.0%)
1位から3位までは前回調査と同じ順位でした。また、新潟県は7回連続の1位となりました。
【子育てしやすさ自慢】
1位 福井県(28.0%)
2位 富山県(27.0%)
3位 香川県(27.0%)
【教育水準の高さ自慢】
1位 福井県(34.0%)
2位 東京都(21.0%)
3位 秋田県(17.0%)
教育・子育て関連の項目で福井県が二冠となりました。
福井県は、仕事と子育ての両立を図ることができる柔軟な勤務形態を取り入れるなど、子育てしやすい労働環境づくりを進め、特に男性の子育てを応援している企業を表彰しています。
【歴史的・文化的な名所の多さ自慢 】
1位 京都府(64.0%)
2位 奈良県(40.0%)
3位 石川県(38.0%)
1位、2位は納得。3位には加賀百万石の城下町として観光人気が高い金沢を擁する石川県が選ばれました。
【方言のカワイさ自慢】
1位 福岡県(36.0%)
2位 宮崎県(21.0%)
3位 富山県・長崎県(同率19.0%)
ここでも福岡県が首位に。福岡県の在住者に自慢のご当地言葉を聞いたところ「とっとーと」(「取ってあるよ」の意味)が挙げられました。
ダイジェストでお送りしましたがいかがでしょうか。
なるほどと納得したり、あるいは「そうかな?」と疑問をもったりする項目もあったかもしれません。
こうしたランキングデータは、正解・不正解があるものではなく、その自治体に興味を持つきっかけになるものです。「美味しいもが食べたいから新潟県に行ってみた」から始まって、移住転職につながることもあるかもしれません!
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