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ワーク・ライフの傾向と対策 vol.129

多様化する採用

多様化する採用

転職マーケットは、少子化に景気の回復傾向なども重なり、長く求職者の売り手市場が続いていました。加えてインターネットの進化やスマートフォンの浸透など環境の変化もあり、企業の採用手法は多様化しています。
今回は、最近の転職市場でキーワードとなっている新たな採用手法について解説したいと思います。

【リファラル採用】

リファラル(referral)とは「紹介」「推薦」という意味で、社員に人材を紹介してもらう採用手法を指します。まさに自分ごととして会社や事業について理解している社員の紹介であるため、マッチ度・定着率が高いというメリットがあります。自社採用なので採用コストも抑えられます。

社員の紹介というと、縁故採用(いわゆるコネ入社)が思い浮かぶかもしれませんが、こちらは経営陣による家族や知人の採用を指すことが多いようです。リファラル採用は社員の紹介でそのまま入社するというわけではなく、採用基準を満たした人を採用するという点で大きな違いがあります。

【アルムナイ採用】

アルムナイ(Alumni)とは同窓生、校友という意味を持つ言葉で、転じて企業の退職者を指します。アルムナイ採用は、自社の退職者を再雇用する採用のあり方です。この採用のメリットは、自社の理念や事業について理解した人材が戻ってくること。本人もスムーズに業務に入っていけますし、周囲も人となりが分かっているから安心です。

「出戻りの社員」という表現もあり、もともと退職者の再雇用はそう珍しいことではありません。最近は雇用の流動化が進んだことから企業で退職者の再雇用を強化する方向にあり、アルムナイ採用という表現が生まれました。

【スクラム採用】

企業の採用活動というと、社内で関わる人は人事部だったり、経営陣だったりというのが一般的です。これに対してスクラム採用とは、社員が一丸となり取り組む採用方式のことです。ラグビーの試合でメンバーがスクラムを組み、力を合わせて前に進むイメージです。

具体的には、紹介による採用や、SNSでの情報発信、イベント、コミュニケーションなどの広範な活動が含まれます。リファラル採用もスクラム採用の一つだといえます。
人材が必要な部署、必要な時期に柔軟に対応した採用活動ができますし、そのポジションに適した人材かどうか現場の社員が直接見極められるメリットもあります。


さて、当社のような転職エージェントも、企業にとっては採用手法のひとつです。
採用が多様化する中で、クライアントに選ばれ続けているのは
●採用の1次スクリーニングをエージェントが行うので採用活動の時間短縮ができる
●キャリアコンサルタントによるマッチングで適正な人材を採用できる
といったメリットがあるからです。

これからも転職エージェントだからできることを追求し、転職を希望する方と人材が欲しい企業とを結び付けていきたいと思います。

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