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ワーク・ライフの傾向と対策 vol.123

東証の市場区分が変更、転職先の第一志望は「東証プライム上場企業」に

東証の市場区分が変更、転職先の第一志望は「東証プライム上場企業」に

【上場企業で働くメリット】

「転職するなら上場企業がいい」と考える人は少なくないと思います。
もちろん、仕事や働き方に対する価値観は人によって異なり、上場企業に入社できれば転職成功というわけではありませんが、一般的には上場企業で働くということには以下のようなメリットがあります。

●社会的信用が得られる
上場企業は知名度やステータスがあります。
仕事の面では「会社の看板」でビジネスが円滑に進む面がありますし、プライベートでも「あの会社で働いているなら」といった信用を得ることができます。

●福利厚生制度が手厚い
相応の売上や利益がある上場企業では、家族手当や住宅手当などの各種手当、資格取得の支援制度、保養施設などの福利厚生制度が充実していることが多いです。

●スケールの大きな仕事、上流工程の仕事に携わることができる
一般的に大企業は大きなビジネスを動かしています。国内外に拠点を持つ企業であれば、より広い地域をカバーする仕事に携わるチャンスがあります。また企画やマーケティングといった上流工程の業務に関わる醍醐味も味わえるでしょう。


【東証の市場区分が変更に】

そもそもの話になりますが、上場企業とは、自社の株式を証券取引所で誰でも売買できるように公開している企業のことをいいます。
日本最大の証券取引所は、ご存知のように東京証券取引所(東証)なのですが、2022年4月4日より、東証の市場区分が変更されました。

これまで東証には「市場第一部」「市場第二部」「マザーズ」「JASDAQ(スタンダード・グロース)」の4つの市場区分がありましたが、新市場区分では以下の「プライム市場」「スタンダード市場」「グロース市場」の3つとなります。

《プライム市場》
多くの機関投資家の投資対象になりうる規模の時価総額(流動性)を持ち、より高いガバナンス水準を備え、投資者との建設的な対話を中心に据えて持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットする企業向けの市場

《スタンダード市場》
公開された市場における投資対象として一定の時価総額(流動性)を持ち、上場企業としての基本的なガバナンス水準を備えつつ、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットする企業向けの市場

《グロース市場》
高い成長可能性を実現するための事業計画及びその進捗の適時・適切な開示が行われ一定の市場評価が得られる一方、事業実績の観点から相対的にリスクが高い企業向けの市場


市場区分に変更により、これまで一番のステータスであった東証一部上場企業は、プライム市場とスタンダード市場へと振り分けられます。つまり、プライム市場上場の条件は、旧市場区分の東証一部の条件よりも厳しくなるわけです。
上場企業への転職を目指すなら、今後は東証プライム市場に属する企業を第一志望としてねらっていきましょう。

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