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ワーク・ライフの傾向と対策　vol.109

究極の選択、あなたならどっち？

あなたは転職する上で、どんな会社が理想ですか。
経営が安定し、給料が高く、休みは多く残業は少なく、やりがいが得られ、福利厚生が充実していて、通勤しやすく、人間関係が円滑―。

そんなパーフェクトな会社、ありませんよね。

現実的には、自分の優先順位を明確にし、Aという要素が叶うなら、Bの要素は妥協する、という選択が必要です。

働く女性向けWebマガジン「Woman type」を運営するキャリアデザインセンターでは、仕事観の“究極の選択”に関するアンケート結果を発表しています。その内容が面白いのでご紹介します。


【「残業」or「給料」】Q.1 「残業は多いけど給料はいい会社」と「給料は少ないけど残業も少ない会社」、働きたいのはどっち？

「残業は多いけど給料はいい会社」44.4％
「給料は少ないけど残業も好き定時で帰れる会社」55.6％

これは僅差ですね。
前者を選んだ人からは「結局のところ働くのはお金のため」という意見が多く聞かれ、後者を選んだ人からは「仕事だけに生きるより、今を楽しみたい」といった意見が寄せられています。

【「福利厚生」or「仕事内容の面白さ」】Q.2 「福利厚生はいいけど仕事内容がつまらない会社」と「仕事内容は面白いけど福利厚生がよくない会社」、働きたいのはどっち？

「福利厚生はいいけど仕事内容がつまらない会社」51.4％
「仕事内容は面白いけど福利厚生がよくない会社」48.6％

こちらも回答が割れ、「モチベーションを維持するには仕事の面白さが不可欠」という意見と、「仕事は遊びじゃないから面白さは必要ない」という意見が拮抗しました。

【「年功序列」or「実力主義」】Q.3 「完全年功序列で個人の業績に関係なく昇給していく会社」と「業績の良い人なら若くてもどんどん昇給できる会社」、働きたいのはどっち？

「完全年功序列で個人の業績に関係なく昇給していく会社」24.6％
「業績の良い人なら若くてもどんどん昇給できる会社」75.4％

この設問は多数派・少数派が明らかになりました。
実力主義を望む多数派からは、「モチベーションアップにつながる」と個人のメリットを挙げるだけでなく、「そういう会社が増えれば社会が活性化する」など、会社や社会のメリットを挙げる意見が寄せられました。

【「転勤」or「企業規模」】Q.4　「転勤が頻繁にある有名な大手企業」と「転勤が全くない中小企業」、働きたいのはどっち？

「転勤が頻繁にある有名な大手企業」19.4％
「転勤が全くない中小企業」80.6％

こちらも回答に大差がつき、８割の人が「転勤が全くない中小企業」を選びました。
転勤のデメリットを考えて中小企業を選ぶ人が大半ですが、中には転職の有無に関わらず中小企業で働くことに魅力を感じている人もいます。


いかがでしたか。
あなたの仕事観は多数派でしたか、少数派でしたか？
こういった二択問題は、「自分だったらどっちだろう」と想像で考えるのは楽しいものですが、現実的には、”ものさし”はひとつではないで、判断はもっと複雑になります。
白か黒かで選ぶのではなく、さまざまな要素を左右の天秤に載せて比べる慎重な作業が欠かせません。

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