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ワーク・ライフの傾向と対策 vol.105

ミドル層・シニア層の転職

40~50代の転職は、珍しいことではなくなってきています。
またその上の60代以降の世代においても、これまで培ってきた経験やスキルを活かして働きたいという方が増えています。

今回はミドル層・シニア層の転職の実情についてご紹介します。


【40~50代の転職】

企業が40代以上のミドル層を採用するのは、管理職経験やマネジメント能力、あるいは特定分野のおける専門性を期待して…ということがほとんどです。
社内のポジションの絶対数は少なくなってしまうため、求人数も一般社員に比べれば限られています。ただし、表に出ていない非公開求人もありますし、「そんな良い人がいるなら迎え入れたい」といった、新たな求人の掘り起こしが可能な場合もあります。
個人で求職活動をするより、当社のような転職エージェントに依頼すると、可能性と選択肢が広がります。

覚悟いただきたいのは、入社時の給与は前職を下回ることがほとんどだということです。
ただし、入社半年~1年間頑張って成果を上げることで早期に昇給し、前職と同水準の給与を取り戻すことも十分に可能です。実例もあります。
「入社後のパフォーマンスを見て評価してほしい」というアプローチは、企業の信頼獲得につながります。また新しい職場になじんでいく上では、スモールスタートを切ったほうが仕事がしやすいという面もあるのではないでしょうか。


【60代の転職】

国の高齢社会対策大綱では、高齢者の体力的な若返りを踏まえ、「65歳以上を一律に高齢者と見るのは現実的なものではなくなりつつある」との認識を示した上で、あらゆる年代の人が意欲や能力に応じて働き続けられる「エイジレス社会」が提唱されています。

実際、国が行った調査では8割近くの人が65歳以降も働きたいと答えています。ただし残念ながら、実際の求職活動では年齢だけで門前払いされることが少なくない実情があります。

年齢はひとつの目安にはなりますが、年齢を重ねるほど個人の多様性が出てくるのも事実です。
そしてビジネスにおいては、「その人でなければできない仕事」「その人だからできること」が醸成されてくるものだと私たちは考えています。


専門性や資格を求める業界では、特定の分野に特化して重ねた経験は、大きな強みとしてアピールできます。まずはしっかりと、ご自身の経験やスキルの棚卸しをすること。そして、今後どんな業界で、どんな働き方をしたいか明確なビジョンを持ち、語ること。
それができれば、60代の転職成功は夢ではありません。実例も増えています。

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