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ワーク・ライフの傾向と対策 vol.101

「SDGs」という移住の新たな視点

以前のコラムで、企業における「SDGs」(持続可能な開発目標)の取り組みと、転職活動の視点について取り上げました。

SDGsの動きは、企業だけでなく日本全国の自治体にも及んでおり、SDGsの理念に沿って持続可能なまちづくりや地域活性化を推進しようという動きが各地で活発になっています。

サスティナブルなまち。
住みたくなる魅力にあふれていますね。

さて今回は、ブランド総合研究所が行った『市版SDGs調査2020』についてご紹介しましょう。

同調査では、全国の政令指定都市、中核市、県庁所在地の83市を対象に住民アンケート調査を行い、「幸福度」「(生活の)満足度」「愛着度」「定住意欲度」の4つの指標の平均点から総合指標「SDGs指数」を算出し、ランキングを作成しています。

83市のうち最もSDGs指数が高かったのは川越市(埼玉県)。2位に金沢市(石川県)が、3位に西宮市(兵庫県)がランクインしています。

20位までのランキングは以下のようになっています。


【SDGs指数ランキング】

1 川越市
2 金沢市
3 西宮市
4 明石市
5 福岡市
5 豊橋市
5 札幌市
5 神戸市
9 高槻市
10 京都市
11 豊中市
11 高崎市
13 松山市
14 岐阜市
15 鹿児島市
15 名古屋市
17 浜松市
17 広島市
19 福井市
20 富山市


なお、4つの指標を個別に見ると、「幸福度」1位は川越市、「満足度」1位は豊橋市、「愛着度」の全国1位は福岡市、「定住意欲度」1位は福岡市となっています。

さて。
今の時代、「東京を脱出して地方で暮らしたい」と考える人は少なくありません。
地方創生をうたう国や自治体のトップダウン施策という面もありますが、ポジティブな理由で自発的に移住を考える人は確実に増えています。

首都圏に比べて物価や家賃が安く、自然豊かな環境で暮らせるという点はUターン・Iターンに共通するメリットです。
ひと昔前は首都圏と地方は情報格差があるなどと言われていましたが、ITインフラの発展とともに、そんなデメリットもどんどん低減されています。自分の価値観に合った居場所や仕事を選ぶ柔軟な人生設計が、より現実的になっているのではないでしょうか。

Iターン移住では、自然に囲まれた里山からブランド力のある地方都市まで、多様な選択肢から自分の理想に近い移住先を選ぶことになります。今後は、SDGsの考え方を取り入れてサスティナブルな地域社会を目指していく「持続可能性」という要素も、移住先を検討するための重要な要素となるでしょう。

移住を伴う転職のサポートは、私たちフォーラムキャリアにお任せください。

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