転職百科

フォーラムキャリア転職百科>外資系企業への転職成功の秘訣は?

キャリアコンサルタントに聞く vol.98

外資系企業への転職成功の秘訣は?

Q:外資系企業への転職成功の秘訣は? 新卒入社した会社で10年ほど商品開発に携わっています。今の職場に不満があるわけではありませんが、キャリアアップを目指し外資系企業への転職を希望しています。転職成功のためのアドバイスをいただければ幸いです。

A:外資系企業の特徴と自分の価値観を希望を照らし合わせて検討しましょう

ご質問ありがとうございます。
ひと昔に比べると、外資系企業で働くことはそれほど珍しくなくなってきています。日本進出を目指す海外企業は常に一定数ありますし、 地域経済の活性化のため、外資系企業の誘致に力を入れる地方自治体も少なくありません。

転職ももちろん可能です。
ただし、転職先の企業文化にスムーズになじみ、活躍している方がいらっしゃる一方、何となくのイメージで外資系企業を選んだ結果、「想像していたのと違う」と悩む方もいらっしゃいます。 外資系企業への転職を検討する際には、日本企業の一般的な違いをおさえておくことが大切です。

両者の特徴的な違いを簡単にまとめると以下のようになります。

【外資系企業】

◎即戦力となる人材を採用する傾向がある
◎パフォーマンスに応じた評価制度がある
◎個人を尊重する

【日本企業】

◎社員を大切に育てる風土がある
◎年功序列の評価制度が根強くある
◎組織を重視する

こうした違いが生まれる背景としては、「働くこと」に対する考え方が異なるということがあります。日本では会社に勤めて仕事をするという考え方が浸透していますが、海外では仕事に就いて会社に所属するという考え方が主流なのです。

ここからは外資系企業にフォーカスして、日本企業にはない特徴を解説しましょう。

[1]転職がキャリアアップにつながる

特に欧米では、今の仕事が今後の自分のキャリアにどう役立つかを常に意識しながら、転職を重ねてキャリアアップしていくスタイルが定着しています。採用面では即戦力が求められ、個々のスキルが重視されます。成果が出せない社員はあっさり解雇されることもあり、厳しいようにも感じますが、効率的に利益を生むためのわかりやすい仕組みだとも言えます

[2]成果に応じた評価制度を設けている

常に優秀な人材を確保するためにも、成果に応じた評価制度が設けられています。勤務年数ではなく成果が給与や人事に直結するため、若くても重要なポストに就けるチャンスがあります。

[3]ライフワークバランスが定着している

外資系企業の多くは、仕事とプライベートのバランスを重視し、勤務時間や休暇については柔軟です。そのため社員は「いかに効率よく仕事をこなすか」を念頭に置いて働き、定時に帰社する人が多数を占めています。


このように外資系企業の特徴を見ていくと、「キャリアアップを重視する方」「プライベートを重視したい方」が活躍できる環境があることが分かります。
もちろん、外資系企業とひとことでいっても、100社あれば100通りです。
各企業の特徴と自身の価値観を照らし合わせて、ご質問者さんにとってのベストを検討していただければと思います。


一覧に戻る >

pagetop