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キャリアコンサルタントに聞く vol.97

転職先で新たなスタートを切ります。好印象を持ってもらうコツは?

Q:転職先で新たなスタートを切ります。好印象を持ってもらうコツは?

御社のサポートで転職が決まりました! 新しい環境で、仕事をイチから覚えることはもちろん、人間関係もイチからのスタートになります。私は人と接することがそれほど得意ではないので、周囲に好印象を持ってもらうためのコツがあればぜひ教えていただきたいです。

A:「視覚情報」「聴覚情報」「言語情報」を一致させましょう。

ご質問者さんの希望通りの転職が決まり、我々もとても嬉しく思っています。
新しい門出を応援しています。

さて、ご質問者さんがおっしゃるように、職場の方と関わりを持ちながら仕事を進めるためには「好印象を持ってもらう」ことがとても重要です。

アメリカの心理学者、アルバート・メラビアンが1971年に提唱した「メラビアンの法則(3Vの法則)」をご紹介しましょう。話す表情・話し方・話す言葉の3つが矛盾していた場合、人はそれをどう受け止めるのかについて実験をした結果、メラビアンが導き出したのが次の法則です。

《3Vの法則》

表情や視線など見た目や仕草による「視覚情報(Visual)」が人に与える影響度は55%
声の大きさや話すスピードなどの「聴覚情報(Vocal)」が人に与える影響度は38%
会話そのものの内容である「言語情報(Verbal)」が人に与える影響度は7%

3Vの法則は「人は見た目が重要」や「会話の内容より話し方や表情によって人の心は動く」などといった見解の根拠として用いられがちですが、この解釈は間違いです。
大切なのは、視覚だけを重視するのではなく「視覚」「聴覚」「言語」の3つの情報をすべて一致させることです。
これを踏まえて、好印象を持ってもらうためのポイントをご紹介しましょう。

★笑顔を心がける(視覚情報)

笑顔で接してくれる人には話しかけやすいもの。
楽しいとき・うれしいとき・共感するときは笑顔を心がけましょう。

★声のトーンは明るく(聴覚情報)

小さい声や不明瞭な話し方では、聴覚情報として伝わりにくくなります。
相手が聞き取りやすいトーンを意識し、明るい声で話すようにしましょう。

★プラス言葉を使う(言語情報)

たとえば感謝を伝えるとき。
「すみません」ではなく「ありがとうございます」とプラス言葉を使うと、お互いに良い気持ちになります。

周囲に好印象を与えられる人になると、人間関係も円滑になり、仕事が進めやすくなります。ぜひ試してみてくださいね。新たな職場での活躍をお祈りしています。


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