キャリアコンサルタントに聞く vol.95
Q:転職に有利な資格は?
印刷会社の営業をしています。新卒で今の会社に入社しましたが、30歳になるタイミングで転職を考えています。営業の経験しかないので、アピールできる資格やスキルは特にありません。転職するには資格取得が有利と聞くのですが、どういった資格を持っていたら評価されるのでしょうか?
A:まず、志望する業界や職種を絞りこみましょう。
ご質問ありがとうございます。
資格は自分が持つ知識やスキルの証明になるものですし、その業務に携わるために必須の資格もあります。
特に新卒時であれば、資格を保有していることは学生時代に目標を持って取り組んだ証、努力の証として認められるでしょう。「数」が評価されることもあります。
しかし、より実践力が求められる転職の場合は、資格取得を通じて身に付けた知識がその業界や職種に活かせる内容でなければ意味がありません。
たとえば「印刷技能士」の資格を持つ方が印刷業界を志望する場合は歓迎されるでしょうが、それ以外の業界では、資格に関連する知識が活かせる場面は少ないと思われます。
質問者さんがこれから資格取得を目指すのであれば、志望する職種・業界に合わせたものを選ぶことが重要です。
転職したい業界や職種を決め、必須となる資格や評価される資格を調べてから取り組むことをおすすめします。
まだ志望する職種がはっきりしていない段階けれど、何か新しいことを学びたいということであれば、技術革新やビジネスモデルの変化に対応するための学びをお勧めします。
近年は「リスキリング」というキーワードで、職業能力の再開発が推進されており、日本リスキリングコンソーシアムであれば、下記のような学習テーマを掲げ、多数のトレーニングプログラムを無料もしくは有料で提供しています。
□AI
□DE&I
□サイバーセキュリティ
□クラウド
□クリエイティブ
□テレワーク・働き方改革
□マーケティング
□学校教育
□認定書
□データ分析・分析
□デザイン
□キャリアコンサルティング
受講形式としてオンライン、オフライン(セミナー)、資料ダウンロードなどが選択できるので、現在働いている人はもちろん、転職を考えている人、育休中の人、シニア、経営者、フリーランス、学生などあらゆる人が自分に合った方法で学べます。
もちろん、英語力の証明になるTOEICや、ExcelやWordなどのマイクロソフトオフィスのスキルを証明するMOS(Microsoft Office Specialist)なども、幅広い業界で評価されます。
具体的に転職に活かせる資格については、ぜひ我々キャリアコンサルタントに気軽にご相談ください。