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キャリアコンサルタントに聞く vol.92

2024年、転職で注目の業界は?[2]

Q:2024年、転職で注目の業界は?
コロナも収束した今、将来性のある企業に転職したいと考えています。これから伸びる業界を教えてください。

A:2024年に伸びる業界その2「IT業界」
同じようなご質問も複数いただいていますので、数回に分けて2024年に注目したい業界を紹介していきたいと思います。
今回は「IT業界」です。

少し前のデータですが、経済産業省の『IT人材需給に関する調査(2019年3月)』は、日本のIT人材不足は2030年には最大約79万人に上るという試算を出しています。
2024年もSIer系、Web系含め、転職市場においてIT人材は引く手あまたです。
前回紹介した物流業界もそのひとつですが、IT業界はさまざまな業界に影響を与えており、他の伸びる業界とも関連性が強いです。IT人材の創出は日本全体の重要な課題であり、エンジニアとしてキャリアを積んでいきたい人にとってはチャンスともいえるでしょう。

一方で、非IT企業が、ITサービス開発、社内のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進させるためにエンジニア採用を増やしている、という点にも注目したいところです。
企業が求める人材像とのマッチングがうまくいけば、エンジニアとしての経験やスキルを活かして活躍できるでしょう。
「実績やスキルはそこまでない」という若年層の方でも比較的チャレンジしやすいIT職種が、デジタルマーケティング職です。
自社のWeb広告や動画広告、FacebookやLINEといったSNSを活用したユーザーとのコミュニケーション、デジタル会員の取り込みなど、デジタルマーケティングの業務は多岐にわたります。これまで広告代理店やWeb制作会社にアウトソーシングすることが多かった業務ですが、前述のように自社でデジタル人材を確保する動きが活発になっています。

IT業界への転職についてはもうひとつ、「転職回数がプラスに働くこともある」という点も特徴的です。
転職することが当たり前になった現在も、転職回数が多いと選考にマイナスの影響があるといわれています。
ただIT業界は他の業界に比べて人材の流動が激しく、スキルや実績を重視して人材確保をしようとする文化があります。一定の期間勤めた後の転職は、自身のスキルアップを図る上で自然な流れ、という捉え方が業界内の共通認識です。
転職に向けては、自身の実績や、即戦力となるスキルの棚卸しを行い、しっかりと企業にアピールしましょう。


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