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キャリアコンサルタントに聞く vol.89

退職までの流れ、円満退職のコツは?

Q:退職までの流れ、円満退社のコツは?

ただいま転職活動の真っ最中です。いつ退職するのか、いつから転職先に勤務するかなど、まだ何も決まっていませんが、心構えとして円満退社の流れを知っておきたいと考えています。アドバイスをよろしくお願いします。


A:円満退社は転職活動の一環。「いい人が辞めて残念」といわれる辞め方を目指しましょう。

ご質問ありがとうございます。

転職活動に取り組んでいらっしゃるとのこと。退職についてアドバイスできることがあるとすれば、今の職場との関係を良好に保つことを心がけましょう、ということです。ご自身も気持ちよく、またスムーズに新たな職場に移ることができますし、周囲も快く送り出してくれるでしょう。また、前職との関係が良好であれば、転職先でもその人脈やネットワークを活用できます。
円満退社は転職活動の一環だといえるかもしれません。具体的には下記のポイントを押さえておくといいでしょう。

【退職日の決定】

転職の内定を獲得したら、転職先と協議した上で入社日を決め、そこから逆算して退職日を決定します。会社の繁忙期や大事なプロジェクトの進行中に退職するのはトラブルのもとなので、できるだけ避けましょう。こうした調整が面倒だからといって、退職してから転職活動を行うのは、あまりおすすめしません。

【退職の意思を伝えるタイミング】

法律では、退職の申告をしてから2週間が経過すれば退職が成立すると規定していますが、就業規則で「希望日の1カ月前までに退職の意思表示をする」と定められている企業が多いです。実際には引継ぎや後任探しで会社に迷惑をかけないよう、1カ月以上の余裕をもって退職の意思を伝えるのが望ましいです。

【退職を伝える相手】

いきなり退職願や退職届を出すのはドラマの話です。書類を提出するより先に、口頭で直属の上司に退職の意思を伝えましょう。退職について、上司より先に周囲に言いふらすのはNG。特に上司が他の社員からあなたの退職について知るというパターンは、心象が良くありません。

【退職理由を聞かれたら】

本当の理由はどうであれ、上司や職場への不満を理由にしてはいけません。「人間として成長したい」「新しい分野で活躍したい」「夢に近づけるチャンス」といったポジティブな表現で説明するといいでしょう。

【退職承認の後は】

残りの日々、目の前の仕事に誠実に取り組むことはもちろん、もれのないよう引き継ぎを行います。職種・立場によっては、クライアントへの挨拶もあるでしょう。「いい人が辞めて残念」と言われるような辞め方が理想です。


いかがでしたでしょうか。
質問者さんの転職成功をお祈りします!


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