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キャリアコンサルタントに聞く vol.83

転職エージェントと、求人媒体の「スカウト機能」の違いは?

Q:転職エージェントと、求人媒体の「スカウト機能」の違いは?

転職サイトには「スカウト機能」と呼ばれるサービスがあり、自分の経歴やスキルに興味を持ってくれた企業からオファーが受けられます。こうした転職サイトのスカウト機能は、どれくらい信用できるのでしょうか。また転職エージェントを利用するのとでは、どんな違いがありますか? 自分は現在、メーカーの経営企画室で働いており、これまでの経験を活かしてもう少し条件の良い企業に転職できたらと考えています。


A:より能動的な転職活動がしたいなら、スカウトを待つだけでなく、転職エージェントのサービスを併用して。

ご質問ありがとうございます。
まずは、当社のような転職エージェントと、転職サイト(求人媒体)とのビジネスモデル・サービスの違いから説明させていただきますね。

転職エージェントは、人材を求めている企業と求職者をつなぐ職業紹介事業者です。キャリアコンサルタントが企業と人材を仲介する役割を果たし、企業側の人材戦略や採用の考え方を把握し、求職者の経験やスキルを考慮して、両者をマッチングします。
なお転職エージェントは成功報酬制が一般的で、紹介した人材が企業に入社した時点でコストが発生します。

求人媒体は、企業が広告費用を出して求人広告を掲載し、求職者がその情報を見て自分で応募する、というスタイルです。
求人媒体の多くは、質問者さんがおっしゃるように、オプションメニューとして「スカウト機能」を用意しています。これは、企業が求める人物像にマッチした人材に直接メッセージを送って自社をアピールする機能です。

ではそのスカウトメールがどれほど精度が高いのか、採用本気度が高いものなのかというと、ケースバイケースです。
企業の採用担当者が、求職者の職歴などを見た上で興味を持ち、個別にオファーのメールを送信する場合もありますし、職種経験や年齢など一定の条件を満たす求職者一斉に自動送信されるオファーもあります。
いくつかスカウトメールを受け取れば、文面から一人ひとりに合わせた文章を書いてくれているのか、それとも定型文で自動的に送られているのかは判断できるかと思います。

企業からの個別スカウトであれば信頼できますし、採用の確率は高いでしょう。
ただスカウト機能はあくまで一方的なものであり、キャリアコンサルタントのような仲介役がいるわけではないので、本当に相性がいい企業かどうかはわかりません。最後には、自分の目で見て判断することが大切です。
求人媒体のスカウト機能と、転職エージェントの違いは、ここにあります。

より能動的に転職活動がしたいということであれば、スカウトを待つだけでなく、転職エージェントのサービスを併用していただければと思います。
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