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キャリアコンサルタントに聞く　vol.80

子育てで時短勤務中。転職は可能？

Q：子育てで時短勤務中。転職は可能？

産休・育休を経て職場復帰し、現在は時短勤務をしています。子育てと両立して仕事を続けられる環境はとてもありがたいのですが、ルーティンワークが中心の現在の業務にはあまりやりがいを感じられず、転職できるのであれば転職したいと考えています。時短勤務での転職は可能でしょうか。


A：ハードルは高めですが、ポイントを押さえれば十分可能です。

ご質問ありがとうございます。

近年、働き方の多様性への理解度が上がってきており、育児短時間勤務制度（時短勤務）を利用しやすい環境づくりに力を入れている企業が増えています。
しかし、時短勤務をする場合、質問者さんがおっしゃるようなルーティンワークだったり、同僚や上司の仕事をサポートする働き方を求められることもあり、キャリアの面で不安を感じる場面が少なくないのも事実です。

中途採用は即戦力であることが求められるため、時短勤務での転職はハードルは高めですが、不可能というわけではありません。働き方改革や女性活躍推進の浸透で、仕事に対する意欲や、限られた時間で効率的に成果を出すスキルを持った人材を歓迎する企業も増えています。

ポイントは、企業に「時短勤務でもこの人を採用したい」と思ってもらえるアピールをすることです。
自分の強みや、仕事を通じて培った経験やスキルを整理して、時短勤務という枠組みの中でどのように働いていきたいのか明確にイメージしておきましょう。

またお子さんが小さいうちは「やりがいより、早く帰れる仕事がいい」など、自分が本来持っていた転職活動の軸がブレることもあります。それは悪いことではありませんが、中長期的な視点で冷静に考えてみることも必要です。


一方で時短勤務を前提とすると、どうしても選択肢は限られます。他の可能性を探ってみることもお勧めします。

一つ目の選択肢は「子育てと両立してフルタイム勤務できる企業」です。
たとえば、自宅や保育園から近い企業、在宅勤務を推進している企業、基本的に残業がないポジションなどは検討する価値があります。
もっとも仕事と育児をこなしながらの転職活動は制約が多く、なかなか大変なものです。ぜひ私たちにご相談ください。

二つ目の選択肢は「今の職場で可能性を探る」というアプローチです。
「時短勤務中はルーティンワーク中心」というのは実は自分の思い込みで、会社側は「時短勤務中でもいろんな業務に挑戦してキャリアアップしてもらえれば…」というスタンスかもしれません。ご自身が今どんなジレンマを抱えているのか、どんな仕事をしたいのか、どのようなキャリアを築いていきたいのか、一度上司に相談してみると、いい方向に動き出す可能性もあります。
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