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キャリアコンサルタントに聞く vol.62

転職したいけれど、妻に止められます。

Q:転職したいけれど、妻に止められます。

業務内容はさておき、足の引っ張り合いをしているような殺伐とした職場環境にほとほと疲れ、転職を検討しています。先日、妻に「転職しようと思う」と相談を持ち掛けたところ、「逃げではないか」「自分勝手だ」と一蹴されました。現在勤めている会社はそこそこ大きい会社で、年収もわりといいほうです。家のローンもあるので、現状を維持したい妻の気持ちも分かるのですが、自分としてはもう限界です。何かアドバイスをいただければと思います。ちなみに妻はパートで働いてはいますが、お小遣い程度の収入です。

A:「気持ち」と「お金」の面で理解を得ましょう。

今の会社を辞めたいけれど、家族の理解が得られないから、ずるずる続けている…という方は少なくありません。「嫁(妻)ブロック」「親ブロック」といった言葉があるくらいです。

確かに、一家の大黒柱の転職は一大事ですから、家族の理解と協力が欠かせません。

強引に進めたり、相談の順序を間違えてしまったりすると
「相談もなく勝手に転職した」
「転職して収入が大幅に減った」
「当初聞いていた話と違う」
などと夫婦間に亀裂が入るきっかけになってしまうこともあります。

…と、おどしのようになりましたが、これはあくまでネガティブに進んでしまったケースです。

転職は本来、前向きに、上向きに、より良いほうに人生を変えていくための選択なのですが、それがパートナーにとって「リスク」に見える場合もあるということです。
特に質問者さんの場合は家計のほとんどをひとりで担っているということですから、パートナーさんが不安に駆られるのも仕方ありません。

まずは気持ちの問題です。
転職活動を始める前に、パートナーの共感と理解を得ておくことは非常に大事なことです。
下記のポイントを意識するといいでしょう。

〇職場・仕事の悩みをパートナーに伝え、理解してもらう〇具体的な見通しを説明し、転職が良い結果につながるイメージを持ってもらう
〇パートナーが抱く不安や不満を真摯に聞く


気持ちの問題の次は、現実的なお金の問題です。
下記のポイントを踏まえて転職活動に臨みましょう。

〇現職と同等か、少なくとも今の生活を変える必要がない転職をする
〇計画的、効率的に転職活動を行う
〇できるかぎり収入の空白期間をつくらない


簡単に書きましたが、ひとりで転職活動を行っていては、こうした点をクリアするのはなかなか難しいものです。私たち転職エージェントに依頼していただくことが最善の方策だと思います。
ご夫婦にとって良いターニングポイントとなる転職を、一緒に考えていきましょう。
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