キャリアコンサルタントに聞く vol.6
Q:円満退社のための秘訣は?
営業職として働いていますが、県内の同業種の会社に転職したいと考えています。今後のことも考えて円満に退社をしたいのですが、どんな点に気をつければいいでしょうか?
A:「退職を切り出すタイミング」「退職理由」「退職願提出後の姿勢」が大事です。
「立つ鳥跡を濁さず」の言葉がありますが、“辞め方”を間違うと、ビジネスの上でせっかく築いた人脈を失ってしまうこともあります。同業種への転職でしたらなおさら避けたいことですね。
退職時に波風を立てず、快く送り出してもらうためには、ステップを踏んで準備を進めていく必要があります。ポイントは3つあります。
(1)退職を切り出すタイミング
退職日の1カ月半~2カ月前までを目安に、直属の上司に相談するかたちで退職の意思表示をします。その上で、あまり間を空けずに退職願を提出します。すでに転職活動をしている場合は、全体のスケジュールをキッチリ把握しておくことが重要です。
(2)退職理由
「どうしてもやりたい仕事がある」「新しい環境でキャリアアップしたい」など、前向きで納得してもらいやすい理由を話すのがベターです。辞めるからといって会社に対する不平不満を口にするのは災いのもとです。
(3)退職願提出後の姿勢
現職場に迷惑をかけないことは社会人としての当然のマナーです。同僚や上司には「お世話になってありがとう」と感謝の気持ちで接して。引き継ぎには十分な時間を設定し、口頭ではなくなるべく文書で残すと後任の人も安心です。
注意したいのは、上司から強い引き留めにあったり、引き継ぎに予想以上に時間がかかったりして、予定していた入社時期を逸してしまうこと。そうした場合は新しい職場と交渉が必要です。
当社では、退職願を出すタイミングや、場合によっては書き方もアドバイスしますので、お気軽に相談ください。
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