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キャリアコンサルタントに聞く vol.59

シングルマザーの転職は難しい?

Q:シングルマザーの転職は難しい?

小学生と中学生の2人の子どもを持つシングルマザーです。今の会社に勤めて10年ほどになり、経営企画、広報などの業務に携わってきましたが、キャリアアップのために転職したいと考えています。シングルマザーの立場になって転職するのは初めてなのですが、やはり不利になるものでしょうか。ちなみに、自分ひとりだけの収入だけで生活しているので、それなりの待遇で安定して働ける職場を希望しています。


A:シングルでも共働きでも、子育て中の転職活動の難易度は同じです。

日本の離婚率は35%。3組に1組の夫婦が離婚する時代です。ひとりで仕事と育児・家事を両立させている人(女性でも男性でも)も少なくありません。
シングルマザーというと、非正規雇用だったり、低賃金だったり、パートを掛け持ちしていたり…というイメージが強いかもしれません。確かに、子どもが小さい、社会人経験が浅い、健康上の問題がある…などの理由でフルタイムで働けない方もいらっしゃいますが、一方で、キャリア志向でバリバリ働いている方もいます。

実際、共働きであっても、シングルマザー・ファーザーであっても、子育て中の就職・転職の難易度はほとんど変わりません。
あえて、シングルマザー・ファーザーにとっての転職活動のポイントを挙げるとすれば、下記のようになります。


□働きながら転職先を探す
共働きでパートナーがいるのであれば、「とりあえず退職して、いい会社が見つかるまで待つ」ということも可能ですが、ひとりの場合はその選択肢はありません。働いて収入を得ながら、焦らず転職活動に取り組みましょう。

□より計画的に転職活動を進める
たとえば転職のタイミングが子どもの進学や受験とかぶってしまうと、大人も子どもも落ち着きません。計画的に進めるのが転職活動の鉄則ですが、シングルマザー・ファーザーの場合は、特に配慮が必要です。

□理解のある職場に絞り込む
転職先を検討する要素として、仕事内容、待遇に加え、シングルマザー・ファーザーに理解があるか、という点が重要になります。ロールモデルがいる会社であれば話は早いでしょう。逆にシングルマザー・ファーザーだからという理由だけで選考から落とされるような企業は、そもそもおすすめできません。

「残業ができない」「土日は働けない」「子供が病気になれば、遅刻・早退・欠勤する」など、ゆずれない条件があれば、それも含めて求人を探すといいでしょう。


私の経験からすれば、企業に対して「一人で子どもを育てているが、自分自身のキャリアもきちんと築きたい」と伝えれば、特に不利になることはないと思います。仕事に対する責任感や本気度が高く評価されるなど、シングルマザー・ファーザーであることがプラスに働くことも少なくありません。
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