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キャリアコンサルタントに聞く vol.51

よくある転職理由・離職理由って?

Q:よくある転職理由・離職理由って?

新潟県内の会社で営業をしています。新卒で入社して7年目になりますが、同世代を見回しても、これまでに数名が退社、転職していきました。私自身は、もっといい条件の勤務先があれば転職するのも悪くないかなと考えていますが、一歩踏み出す動機のようなものはありません。今の時代、「転職するのは当たり前」というような意見も聞きますが、他の方の転職理由・離職理由って、どういうものが多いのでしょうか。

A:年収アップよりも働きやすさアップが今のトレンドです。

ご質問ありがとうございます。
そうですね、確かに今の時代は年功序列制度や終身雇用制度が揺らぎ、若い世代を中心に転職するのは当たり前という風潮が生まれています。
ご質問者さん自身は特に転職の必要性に駆られてはいないということですが、「いつか転職するかも」という心構えは、持っておいて損はないと思います。

転職者の転職理由・離職理由についてですが、これは経済状況や社会情勢、社会的な価値観によって変化します。

今現在はどうかといえば、働き方改革が世の中で浸透している影響が大きいです。
年収アップよりも働きやすさアップを求める人が増え、転勤の有無、残業時間、休日数、ワークライフバランスといった要素が、転職先選びの大きなポイントになっています。

特にデータを取っているわけではありませんが、私の感覚からいえば、営業職で転職を希望する方が意識する項目は、以下の順に重要度が高くなっています。

(1)転勤の有無
(2)年収
(3)キャリアパス

地元に腰を据えて、安定して働きたいという方が増えているということです。ひと昔前は、転勤はあって当たり前、「年収を上げたい」が転職理由の大半を占めていましたから、これは大きな変化です。
繰り返しますが、転職理由は時代によって変化します。同時に、個人の価値観や状況の違いもありますので、これが正しい、これが正解というものはありません。

さて、ここからは「ただし」の話をさせてください。

最も多い転職理由・離職理由は「転勤の有無」ではありますが、実際の転職活動で「転勤がないことから御社に入社を希望します」と言えるでしょうか。

言えませんよね。
転勤がなければどの会社でもいいのか、ということになります。

転職理由・離職理由と志望動機は、明らかに違うものです。そして志望動機は、他の会社ではなく、この会社に入りたい理由に洗練させなければなりません。

ご質問者さんも今後、具体的に転職を考えることがあるかもしれません。そうした際は、転職理由・離職理由をもとに筋が通った志望動機をつくる、ということを覚えておいていただければと思います。
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