キャリアコンサルタントに聞く vol.42
Q:子育てが落ち着き、再就職を考えています。
現在38歳で小学生の子どもが2人います。新卒で入った会社に9年勤務した後、出産を機にいったん退社しました。そろそろ仕事復帰したいと考えていますが、10年近いブランクがあることを企業側がどう捉えるか不安があります。また手が離れたといっても小学生なので、無理はできません。
ちなみに以前の仕事は、内容としては事務になりますが、海外の方と接する機会が多かったので、英語でのコミュニケーションや資料作成などを行っていました。
A:働きたい女性を歓迎する企業は多いです。
ニュースで頻繁に見聞きすると思いますが、これからの日本は働く人が激減します。
すでに人手不足は深刻で、商品やサービスを減らしたり、営業時間を短縮したりといったケースが出ています。
こうした中で期待されているのが女性の活躍です。
働きたいのに働けない女性がいるのは、社会にとって大きな損失ですよね。質問者さんは、語学力という強みをお持ちということですが、最近は海外発信する中小企業も増えてきていますので、人材としてのニーズは高いと思います。
フォーラムキャリアでも女性の転職、求職相談が増えています。当社には女性のキャリアコンサルタントが在籍しており、女性同士だからこそわかる悩みや希望に寄り添っています。
さて、質問者さんの不安は
(1)ブランクが不利にならないか
(2)家庭との両立ができるか
の2点に集約できるかと思います。
それぞれについてアドバイスさせていただきます。
【(1)ブランクが不利にならないか】
ブランク期間が転職活動に不利か有利かといえば、有利には働きませんが、最近は子育て中の女性を積極的に受け入れる企業は確実に増えていますので、必要以上に不安に感じなくてもよいと思います。
質問者さんの強みになるのは語学力ですので、お仕事を休んでいる間も、たとえば「英語のニュースを見ていた」「海外の友人と話していた」というようなことがあれば、応募書類や面接で積極的にアピールしましょう。
企業側が気にするのは「これまでのブランク」よりも、「これから長く働いてくれるか」です。
正社員として長く働きたい、キャリアアップしたいという意欲も率直に伝えましょう。
【(2)家庭との両立ができるか】
これについては、家庭との両立がしやすい「制度」と「社風」がある会社を選ぶ、ということに尽きます。
このうち「社風」については、明文化されていないので、外からは分かりにくいものです。地域に根付き、地元優良企業の情報をしっかりと把握しているフォーラムキャリアにお任せください。
これまで家事・育児を担ってきた女性が職場復帰するということは、パートナーの問題でもありますから、夫婦の役割分担をどうするか、事前にしっかりと話し合っておくことも大切です。
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