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キャリアコンサルタントに聞く vol.37

転職に有利な時期は?

Q:転職に有利な時期は?

30歳、東京の食品メーカーの開発職をしています。盆休みに新潟の実家に帰省し、両親とも話し合ったのですが、Uターンして転職する、という方向性を考えることになりました。
子どもがいないので身軽に動けるメリットはあるのですが、だからこそベストのタイミングで納得できる会社を選びたいと思っています。つきましては、中途採用の募集が多い時期について教えていただけますか。


A:転職に有利な時期は、待つものではなく、自分でつくるもの。

ご質問ありがとうございます。

中途採用の募集が多い時期はいつか、ということですが、まず一般的な傾向をお伝えしますね。

年間を通じて見ると、一般に2〜3月と9〜10月に企業の採用ニーズが高まります。
2〜3月は年度末にあたるため、退職者の後任を補充する、あるいは新規事業がスタートする、などの理由で中途採用の需要が高まります。
9〜10月は、上半期から下半期への切り替え時期で、人事異動の多い時期です。組織体制の変化に合わせて、人材の需要も生まれます。

このほか、賞与支給時期の後も人材の募集が行われることがあります。これはボーナス支給を待って退職を申し出る社員さんがいるからです。賞与支給時期は、夏は6月末〜7月上旬、冬は12月上旬の企業が多いので、その後ですね。

以上はあくまでも全体の傾向で、業界や職種によっては当てはまらないこともあります。また求人数が増えるといっても、他の時期に比べて極端に多いわけではありません。
さらに、求人件数が増えれば転職者も増える傾向が見られます。つまり、求人件数が多い、イコール転職しやすいというわけではないのです。

キャリアコンサルタントとして申し上げるなら、質問者さんには、ご自分の計画、ご自身のペースで転職活動を行なっていただくのが一番だと思います。

「今が求人数が多い時期だから」と慌てて転職に踏み切ったり、逆に「今は求人数が少ないから」と転職活動をストップしたりすると、機会の損失につながります。外部環境を気にし過ぎることで、質問者さんが本当にやりたい仕事は何か、転職する上での譲れない条件は何か、ということを見失ってしまうもかもしれません。

ということで、自分自身の考えを整理し、転職の全体スケジュールを立てることから転職活動をスタートされるといいと思います。
特にUターンを伴う転職は、計画的に進めることが大事です。地方での転職に強みがある私たちに、ぜひお手伝いさせてください。
転職に有利な時期は待つものではなく、自らつくるもの。「攻めの転職をしよう」という意気込みでやっていきましょう。
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