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キャリアコンサルタントに聞く vol.33

単なるモヤモヤで転職をしていいものか、迷っています。

Q:単なるモヤモヤで転職をしていいものか、迷っています。

石川県の某メーカーで営業をしている25歳男性です。今の仕事に何となくモヤモヤしています。学生時代は海外を飛び回るような営業に憧れており、自分なりに英語も勉強していました。しかし今の会社では若手が海外に出るような風土はなく、海外展開も縮小傾向です。ただそれ以外の点に特に不満はないので、単なるモヤモヤで転職をしていいものか、悩んでいます。

A:「やりたいか・やりたくないか」を軸に考えてみませんか。

質問者さんは就職されて丸3年になるのでしょうか。仕事や職場環境について理解された上で、自分が本来やりたかったことができない現状にモヤモヤされているのですね。
今のうちに転職しようという攻めの気持ちと、現実路線で行こうという守りの気持ちが交錯する状況、よく分かります。

以前、質問者さんと同じ25歳の営業職の方から「今の仕事が好きになれず転職を考えている」という相談をいただいたことがあります。その方は、質問者さんとは違い、やりたいことが分からないという状況でしたので、転職する・しない以前に、自分を知ることから始めてみては、というアドバイスをしました。
http://career.tempstaff-forum.co.jp/column/career/vol-26.php

質問者さんの場合は「グローバルに活躍するビジネスパーソン」という、なりたい姿がはっきりしていますので、もう一歩進んで具体的に転職について考えてみてよいのではないかと思います。

余談から入りますが、先日、観光業界でプランナーとして活躍する方のお話しを聞く機会がありました。
北陸で観光といえば、北陸新幹線開業後のインバウンド観光が注目されています。その方は大企業に勤めているわけではなく、地元の小さなベンチャー企業に転職で入社し、自らリーダーとなって着地型観光のビジネスモデルを育ててきました。地方都市に外国人観光客を受け入れるという、これまでになかったビジネスをつくっているパワフルな方です。
その方がおっしゃってくれた、こんな言葉が印象に残っています。

「新しいことを始めるときは、できるか・できないかじゃなくて、やりたいか・やりたくないかで考えることが大切です」

どうでしょうか。
やりたいことをやっている人の話は、聞くだけでワクワクしませんか。

さて、ここからが本筋です。

自分がやりたいことを「やれるか・やれないか」の次元で考えてしまうと、ワクワクはしません。「本当にそんな仕事ができるの?」「もっと現実的にならないと」「無理するなよ」などと、自分で自分につっこんでしまうからです。
本当にやりたいことを考えるときは、あらゆる制約を頭の中からいったん追い出して、「やりたいか・やりたくないか」の次元で考えるべきだと、私は思っています。

質問者さんにとって今のお仕事はワクワクするものでしょうか。
きっと「嫌とまではいかないけれど、特にやりたくない」というレベルだと思います。
それはそれで悪いことではありません。ただ、もっとワクワクしたくありませんか。

これが40代の方であれば、さまざまな要素を天秤に載せて「やれるか・やれないか」のどちらに振れるか慎重に検証することをアドバイスします。
しかし質問者さんには、25歳という若さがあります。「やりたい!」という情熱があるなら、今チャレンジしなくていつチャレンジするのでしょうか。

外部環境に目を向ければ、東京オリンピックまでは「売り手市場」が続くと見られており、求職者にメリットが大きいタイミングでもあります。
「やりたい!」という気持ちを携えて、ぜひ当社に相談に来ていただければと思います。
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