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キャリアコンサルタントに聞く vol.23

「仕事ができる人」に見られるには?

Q:「仕事ができる人」に見られるには?
富山県出身の25歳、東京の中堅の商社に勤めて3年目になります。今は営業マンとして経験を積み、スキルを磨く段階だと思っていますが、将来的にはもっと大きな仕事ができる会社に転職して自分の力を試してみたいと思っています。
そこでキャリアコンサルタントさんに質問です。キャリアコンサルタントさんは、大勢の「仕事ができる人」に出会う仕事だと思いますが、そうした方々の特徴を教えていただけませんか? 自分自身がそれに近づけるよう、真似することから始めたいと思っています。

A:求職者の面談を通じて発見した「仕事ができる人」の共通点を紹介します。

今回は「番外編」にあたるようなご質問をいただきました。
確かにキャリアコンサルタントという職業は、転職支援を通じて、さまざまなキャリアやスキルをお持ちの方と接する仕事です。また、面談を通して求職者の方の強みや弱み、パーソナリティなどを把握することも欠かせませんし、「この人はテキパキと仕事をこなせる人だ」「マネジメント力に長けた人だ」と思う人との出会いも数多くあります。

仕事ができる人というのは、実際に仕事をしているところを見たわけでなくても、日常会話を交わしているだけでも分かるものです。面談で「この人は仕事ができる人」という印象を受ける人には共通点がありますので、参考までにご紹介しましょう。

【鞄の中が整理されている人】
たとえば面談に来られた際、きちんと整理された鞄から、ファイルに入った必要な書類をさっと出す。鞄のポケットをあちこち探すことなく、手帳をすっと取り出す。これだけで、きっと頭の中も、パソコンの中も、常に整理整頓されているんだろうなと想像できます。
逆にものがたくさん入った鞄の中をがさごそ探して、皺になった書類を出される方もいらっしゃいますが、これはスマートな印象は受けませんね。

【質問に対して明快かつ簡潔に答えられる人】
こちらの質問に対する返答が横道にそれたり長くなったりし、最終的には「えっと、質問は何でしたっけ?」となる方、少なくありません。それは必要以上の情報を伝えようとしているからです。
「仕事ができるな」と感じる方は、こちらの質問意図を汲み取って簡潔に分かりやすく答えてくれます。また「私が思うことは3つあって…」などと要点を掴んだ発言の組み立ても特徴的です。こうした話し方なら、仕事をする上で顧客の信頼も獲得しやすいでしょうね。

【自分の失敗談をさらりと語れる人】
転職に関する面談となると、自分の成功体験などポジティブな面をアピールする場面が多くなります。それは当然なのですが、その中でも「実はこんなこともあって…」と失敗談を笑い話として話される方からは、その失敗を乗り越えてきたんだと、キャリアの厚みを感じることができます。また、部下や同僚の助けを上手に借りて、チームで仕事を進めるのが得意なんだろうなという印象を持ちます。

いかがでしたでしょうか。上記はもちろん中身がともなっての行動ですが、参考になる点は多いかと思います。服装に清潔感がない、持ち物がTPOに合ってないなどは当然論外ですから、身だしなみにもご注意ください。

質問者さんは現在営業職をされているということですが、直属の上司から営業スキルを学ぶだけでなく、広い視点で社内を見渡してロールモデルになる先輩を探してもいいかもしれませんね。

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