キャリアコンサルタントに聞く vol.20
Q:新潟の企業情報・採用ニーズを教えて。
都内のメーカーで営業マンをしています。来年長男が小学校に上がるのを機に、妻の実家のある新潟にUターンするつもりですが、何しろ新潟の企業の情報や採用動向が分かりません。とりあえず現職を辞めて、新潟に腰を据えてから転職先を探したほうがいいのでしょうか。
A:ものづくり企業の営業や輸出入関連業務にニーズがあります。
経済産業省の工業統計表を見ると、新潟県が全国トップの出荷額を上げているのは「金属洋食器」「ニット製男子セーター他」「ニット製女子セーター他」「切餅・包装餅」「米菓」「石油ストーブ」となっています。
金属洋食器の生産が盛んなのは三条市・燕市で、国内流通はもちろん輸出も盛んです。ニット生産は県内に産地が点在し、地域ブランドの発信や海外展開に挑戦する企業もあります。餅・米菓産業は、戦後に官民一体で技術開発が進められたことで剣内に大手米菓メーカーが集中しています。石油ストーブについてはファンヒーターの国内シェア9割を誇るメーカーが立地しています。
営業職の採用ニーズでいうと、三条市・燕市周辺のものづくり企業での需要が高くなっています。輸出入を行う企業もありますから、関連する職種のニーズもあります。
転職活動自体についてアドバイスさせていただくと、最近は職を持ち、経済的に安定した状態で転職活動を行う人がほとんどです。質問者さんは現在東京在住ということですが、新幹線を使えば新潟市まで2時間程度の距離ですので、移動にかかる時間的な負担は比較的少ないかと思います。もちろんネット面談もできますので、臨機応変に転職活動を進めていきましょう。
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